佐賀新知事と「直接話する」 新幹線全線フル目指し 中村知事

 中村法道知事は5日、九州新幹線長崎ルートのうち整備方式が決まっていない新鳥栖-武雄温泉について、16日に投開票される佐賀県知事選後に、新知事と「直接話をする」意向を示した。長崎県が目指す全線フル規格化にあらためて理解を求めるとみられる。
 定例県議会一般質問で、八江利春議員(自民・県民会議)に答えた。
 佐賀知事選は、再選を目指す現職の山口祥義氏と、新人の共産党県委員長、今田真人氏が立候補。山口氏は公約で「フル規格での整備については莫大(ばくだい)な費用負担という財政の問題にとどまらず、在来線のあり方などの問題もあり、受け入れられない」としている。
 中村知事は「いま最大の課題は整備手法が決まらないまま時間だけ経過していくこと」と答弁。「なかなか(全線フル規格に)理解を得るのは難しい。繰り返し長崎の実情を訴えていく以外にない」と述べた。

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