溶接金網メーカー大手の昭和産業(本社・茨城県筑西市、社長・小林正樹氏)は3日、小田原金網(本社・神奈川県小田原市、社長・二見春雄氏)の全株式を取得し事業を継承した。
小田原金網は1978年(昭53)創業の溶接金網メーカー。コンクリート二次製品用のワイヤーメッシュを月20トン製造し、年商は約6千万円。同社は後継者が不在だったことから、5月ごろから事業継承を模索していたところ、製造品種が類似していた同業大手の昭和産業がこのほど全株式を取得して事業を引き継ぐこととなった。
従業員8人の雇用は引き続き継続。会社名も「小田原金網」を使用する。また代表者の二見氏も当面は社長にとどまる。
昭和産業の小林社長は「今回のグループ会社化を機に、経営基盤の充実を図るとともに、これからも小田原金網の需要家へ製品の供給責任を果たしていきたい」としている。