ナイト&デイゲームで楽しむ秋のリバーシーバス【前編】 本記事はシマノ社の人気コンテンツ「LURE X」より、読者に役立つ情報を配信する連携企画です。

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今回はプロアングラー鈴木さんによる、「秋のリバーシーバス攻略」。秋本番を迎え、最盛期に突入したシーバスゲーム。今回は大型河川を舞台に、ナイトとデイの両方でシーバスを狙います。

大雨後の水温が低下したタイミングでも、活性の低いシーバスに対して着実に口を使わせていった鈴木さんのテクニックに注目です。

鈴木 斉

茨城県出身、在住。ショア、オフショアを問わず、シーバスからマグロまで幅広い釣種に精通するソルトゲームのエキスパート。結果だけでなくプロセスにもこだわり、釣りの魅力を発信し続けるプロアングラー。

夕マズメに満潮からの下げが絡むタイミングでスタート

ボイルフィッシュにもサイレントアサシン120Fを投入

実釣初日、まずエントリーしたのは平らに整備された護岸エリア。この日は日没と満潮からの下げが絡む、シーバスを狙うにはベストタイミングの日並みだ。

満潮時には護岸が隠れるほど水位が上がり、その護岸の上には多くのベイトフィッシュが溜まっていた。

水位が下がり始めると、ベイトフィッシュが沖へを押し出されるように逃げていく。それを待ち構えていたかのように、シーバスのボイルが始まった。ここでチョイスしたルアーはサイレントアサシン120F。

「サイレントアサシン120Fはフローティングなので、ゆっくり巻けば浅めのレンジをトレースできます。水面を意識してボイルしている魚でも、水面下で喰っていることもありますからね。その水面下のベイトのレンジに同調させるように引いてやるのがコツですよ」

ボイルがある状況でも、あえてミノープラグをチョイスすることで、ベイトを追うシーバスの目線にダイレクトにルアーをアプローチすることができる。

「ボイルがなくても、ベイトがそわそわしていたら投げる。何か気配を感じたらその周辺に投げてみましょう。上まで出切らないシーバスが下で待ち構えているし、シーバスが泳ぐ動きでベイトも逃げたりするから、そこにミノーを入れて喰わせるんです」

ボイルのあった周辺にサイレントアサシン120Fをアプローチ、ゆっくりと巻いてくると早速ヒット。気難しいボイルフィッシュに見事口を使わせることに成功した。

シャローにいたベイトが沖に出るとボイルが発生

この日は大潮後の中潮初日で、満潮の水位は高め。 護岸が隠れるまで水位が上がり、そこにベイトフィッシュが溜まっていた。

水位が下がってくるとベイトが沖に逃げていき、それを待ち構えていたかのようにシーバスのボイルが始まった。

サイレントアサシン120Fで狙い通りにヒット。ベイトの種類は10~15cmほどのイナッコ。この時期の河川での定番ベイトフィッシュだ。

ボイルフィッシュの一段下を引くことで確実に口を使わせる。

本流と支流の合流点でクルージングフィッシュを狙う

水深1m前後をゆっくり誘う、サイレントアサシン120Fの得意な状況

水位がさらに下がってくると、シャローエリアでのボイルはひと段落。そこで、河川の本流と支流が合流するエリアに移動した。

「ここは流れや地形が大きく変化するところでもあり、ベイトの雰囲気が確認できるので、シーバスの出入りも期待できます。支流は川幅が狭いので、そこを通るシーバスとの遭遇率が高いのもいいですね」

使うルアーは引き続きサイレントアサシン120F。支流からくる流れをつかむように、ダウンクロスでスローに巻いてくる。

駆け上がり付近ではボトムレンジを快適に引いてくることができ、一般的なミノーと比べて深く潜るサイレントアサシン120Fの性能が生かされるシチュエーションだ。

「水温が下がってきてますね。前日に大雨が降って、その冷たい水が下げで上流から流れてきているのかもしれません。その影響もあってか、ベイトの雰囲気もなくなってきました」

夕方はウェーディングしていても温かさすら感じた水温が、水位が下がっていくと、肌感覚で冷たくなっていくのを感じた。水中の魚たちは、人以上にこの水温低下を感じ取っていることだろう。

幸い、支流からはまだ冷たい水がきていないようで、そこを重点的に攻めていく。

流れの変化やベイトの雰囲気など、少しでも可能性の高いと思われる場所をサイレントアサシン120Fで攻めていくと、ついにヒット。

美しい銀鱗が秋の川辺に舞った。

巻きスピードはスローリトリーブ。水位が下がってきたり、水深が浅い場所ではデッドスローでボトムを擦らないようにスピードを調節。サイレントアサシン120Fは最大で1m以深レンジもカバーできる。

ベイトがたまりやすくシーバスの狙いも絞れる本流と支流との合流部

次にエントリーしたのは本流と支流との合流部。 シャローになっている部分ではベイトが確認でき、流れが複雑に絡み合うことから、シーバスの回遊も期待できる。 川幅の狭い支流部はルアーとシーバスの遭遇率も高い。

急激な水温低下でも一段下のレンジをじっくり通すことができるサイレントアサシン120Fがしっかりと機能。2フックでフッキングも深く決まる。

雨による水温低下にもサイレントアサシン120Fがしっかりアジャスト。

よく飛んでよく泳ぐ120mmサイズフローティングミノー

ボディはシーバスミノーの王道サイズの120mm。AR-C重心移動システム搭載で、強風下でも姿勢を崩さずにまっすぐに狙った場所へと飛んでいく。

潜行深度は1mで、広いレンジをカバーできるパイロットルアーになっている。

低活性のレンジが下がったシーバスにもサイレントアサシン120Fの潜る力が効いてくる

状況対応力の高いサイレントアサシン120Fは 秋の強い味方

次第に支流からの流れも強くなってきて、本流・支流ともに冷たい水が流れ込んでくる状況に。

ベイトの雰囲気がなくなってくるなか、サイレントアサシン120Fを投げ続け、最後の最後でもうワンフィッシュ追加することに成功した。

「水温が下がってくる、上のレンジに出なくなってくる、そういったときに少し潜らせることができるのがサイレントアサシン120Fです。秋は浅めに潜るリップレスミノーが定番ルアーのひとつですが、今回のように増水したりとか、ベイトのレンジが下がった場合、そういったときに遠投してゆっくり引いて、見せて喰わせることができるのがこのルアー。活性が下がってボトムに付いているような魚も攻略できるミノーですね」

釣りを開始した夕マズメはボイルも確認でき、シーバスの活性が高かったが、急激な水温低下で予想外のタフコンディションになってしまった。

そんななかでもバイトを絞り出し、この日は3尾をキャッチして納竿。サイレントアサシン120Fの対応力の高さが機能したナイトのウェーディングゲームであった。

次回はデイゲームで秋のリバーシーバスを追う。

タックルデータ

ロッド:エクスセンス GENOS S96M/R グランドスティンガー96
リール:ステラ3000MHG
ライン:ピットブル12 1.2号
リーダー:エクスセンスリーダーEXフロロ25lb

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