北風に泣かされる日々がはじまる
四季折々の日本列島、自然相手のアウトドアレジャーでは季節ごとの特徴を肌で感じることが多く、魚釣りもその中の一つですね。
その中でもとりわけ厄介なのが、冬に北西方向から吹く季節風。
風は釣果に繋がる要因でもあるため、これに泣かされるアングラーもきっと多いハズ……。
それでも釣りに行きたい!
風が吹こうが何しようが、それでも釣りに行きたいという熱血派アングラーのみなさん。
共に北風と戦う戦士として、今回は北風吹き荒れる中で特に対策すべき3つのことについてお届けします。
①ポイント選択
細い糸の先に魚からの反応を感じなければならない釣りにとって、情報伝達を遮る風は本当に厄介な存在です。
場所によっては全く釣りにならないポイントをあり、高波の発生から危険度も増してしまします。
せっかくスケジュールに空きが出来た釣り予定日なのに爆風なんてこともよくある話です。
爆風予報であった場合、どういう立ち回りが有効となるかを掘り下げて見ていきましょう。
ポイント選びをより入念に行う!
強風時の釣りにおいて“ポイント選び”は最重要項目です。
ポイントを選ぶ際は天気予報やスマホアプリなどを使用して『風速』と『風向き』を注視していきましょう。
風速は風当たりの弱い実績ポイントがないかを確認、風向きに関しては、風上に山などのしゃへい物が存在する場所を選びましょう。
釣種で影響の大きさは変わってきますが、キャスト方向に対して“正面もしくは背面”に風が吹く立ち入りに入ることがベストです。
どうしようもない場合は?
風速10メートルを超えるような予報の場合、最も風が弱いポイントでも釣りに影響するレベルで吹いていることがあります。
安全面を考慮し、どうしようもなく釣りを断念せざるおえないこともありますが、湾内や港内の最奥でも釣れることがあるので、一度チェックしてみましょう。
風によってポイント変更を余儀なくされた際は、その場所で実績のあるターゲットに切り替えることも強風時に釣果を生み出すポイントとなります。
②ライントラブル
風が吹くと起きやすくなるのが、ライントラブルの存在。
キャスト時に放出されたラインが何重にも重なりガイドに絡みついた瞬間は、心が折れてしまいそうになりますよね。
このライントラブルも強風時に注意しなければなりませんので、対策を行いながらトラブルレスの釣りを意識しましょう。
フェザリングを徹底!
キャスト時に放出したラインが強風により余計に出てしまうことがあります。
この余分なラインこそが、糸ヨレなどを原因にトラブルの引き金となるのです。
キャスト時は余分なラインを極力発生させないようにフェザリング(ベイトリールの場合サミング)を徹底し、トラブルレスを目指しましょう。
羽で抑えるようなタッチでラインをコントロールすることが由来となっているフェザリングですが、やり方はそれぞれ存在していますので自分に合った方法でマスターしましょう。
③ルアー操作
強風はルアーの動きにも大きく影響を及ぼします。
ルアーがきちんと動かないということは、当然ながら魚に不信感を与え見切られる可能性が増えるということ。
しかし強風時でもいくつか工夫をすることで、風の影響を最小限に抑えることが可能です。
ルアーの重量を上げる
海面は潮流だけではなく、風の影響による流れやうねりが発生しているケースが多いです。
これにより、トップやフローティング系・重量の軽いルアーは普段のアクションができず戦力外に。
そんな場合はルアーウエイトをアップさせてみましょう。
特にメタルジグ・バイブレーションなどは繊細なスイミングアクションを不要とするものが多く、ウエイトも稼げるため、風対策には最適です。
ラインをなるべく水につける
海面から竿先まで露出しているラインに風を受けてしまうと、実は海中にあるルアーの動きにも影響しています。
特にフォールで当たりが出ることの多いエギング・アジングでは、風の影響によりキャスト位置から風下の方へ流されたりと狙いたいコースから外れる事もよくあります。
対策としてラインはなるべく水へつけ、風を当てないように心掛けましょう。
風を味方につけよう
冬シーズンの風物詩とも言える『北風』を否定的に紹介してきましたが、風向きによってはルアーの飛距離が大幅アップしたり、ベイトを岸まで寄せてくれるなど嬉しいメリットも存在します。
冬シーズンが明けるまで強風が続くこともあるかも知れませんが、いかに『北風』を味方につけ釣りに臨めるかが釣果に差が付く重要ポイントとなるのではないでしょうか。
最後になりますが強風時は危険度が増し、怪我や事故に繋がる恐れがあります。釣りを行う際は安全第一を心掛け、決して無理のないようお願いします。