日本付近は強い冬型の気圧配置となっている。今週末は上空の強い寒気の影響で全国的に真冬のような寒さとなり、日本海側では広く雪となりそうだ。北日本や北陸を中心に大雪やふぶきに警戒が必要で、東北の太平洋側や甲信、関東の山沿いでも雪になる所がある見込み。
日本海側は広く雪 九州でも雪の可能性
衛星画像をみると、寒気に伴う筋状の雲が日本海北部から日本海西部、黄海あたりまで広がっており、上空の寒気が強いことを表している。今週末はこの強い寒気の影響をうけるため、日本海側では広く雪となりそうだ。
特に北日本の日本海側や北陸で降雪が強まり、山沿いを中心に大雪になるおそれがある。さらに風も強く、ふぶきとなるため、大雪や電線などへの着雪にも注意が必要となる。
一方、西日本の雪は山陰が中心となるが、近畿北部でも雪混じりの雨になるかもしれない。また、福岡など九州北部の平野部でも、寒気が強いため、雪が降る可能性はある。
太平洋側にも雪雲流れ込む
上空の寒気が強いため、今週末は日本海側だけでなく、東北の太平洋側にも雪雲が流れ込んでくる。
岩手県や宮城県では8日(土)の午後から内陸部を中心に雪となり、9日(日)の朝にかけて降りやすくなる。
また、関東北部の山沿いや長野県でも雪が降ることが予想されるため、峠越えなどする際は、積雪や路面の凍結に注意が必要となる。
真冬の寒さ 万全な寒さ対策を
今週末は全国的に真冬並みの寒さとなりそうだ。北海道は日中も氷点下の真冬日となり、東日本や西日本でも、日中の気温が10℃前後までしか上がらない見込みだ。
寒気の入りが遅い関東では8日(土)は13℃前後まで上がるものの、9日(日)には北部を中心に10℃に届かない見通し。9日(日)の朝は南部で6℃前後、北部は2℃前後まで冷え込みそうだ。(気象予報士・多胡安那)