雑木林に放火容疑、海自3曹を逮捕 他の不審火にも関与か

 雑木林に放火したとして、神奈川県警捜査1課と海老名、座間署は7日、森林法違反(放火)の疑いで、海老名市柏ケ谷、海上自衛隊中央システム通信隊の3等海曹の男(29)を逮捕した。

 同課によると、10月1日と3日、神奈川県海老名市と座間市の半径約250メートルの範囲内で、ごみ集積所や家屋の一部などが燃える不審火が今回の逮捕容疑も含めて5件発生。容疑者はこれらの火災についても関与をほのめかしているといい、県警は裏付け捜査を進める。

 逮捕容疑は、10月3日午前7時50分ごろから同8時40分ごろ、自宅近くの雑木林に放火し、約8平方メートルを焼損させた、としている。けが人はなかった。調べに対し、容疑者は「間違いない。ライターを使って火を付けた」などと供述、容疑を認めている。付近の防犯カメラ映像の解析などから浮上した。

 防衛省海上幕僚監部によると、容疑者は2008年3月に海自に入隊した。同通信隊司令の川村利明1等海佐は「隊員の逮捕は誠に遺憾。事実関係をもとに厳正かつ適切に対応するとともに服務規律の徹底を図り、再発防止に努める」とコメントした。

神奈川県警本部

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