大勢の前で優勝報告「幸せ」 川崎のJI連覇4万人が祝福

 サッカーの明治安田生命J1リーグで史上5クラブ目のリーグ連覇を達成した川崎フロンターレの優勝パレードが9日、川崎駅東口周辺で行われた。沿道にはサポーター、市民ら約4万人(主催者発表)が詰めかけ、快挙を成し遂げた選手たちを祝福した。

 パレード前に市役所内で開かれた報告会では、クラブの藁科義弘社長が「選手たちはしっかり自分たちのスタイルを全うして優勝してくれた。サポーターも大いに楽しんでくれたと思う」とあいさつ。主将のFW小林悠ら28選手と鬼木達監督らが乗ったオープンバス2台が市役所前をスタートし、川崎駅前までの700メートルのコースを約30分かけて回った。

 1993年のリーグ創設時の加盟10チームを除く後発クラブとしては初の連覇へ導いた鬼木監督は「大勢の人の前で優勝の報告ができるのは幸せなこと。3連覇とか他のタイトルも取ってほしいという(サポーターの)期待も大きくなってきた」と話し、昨年は日本代表合宿のため不参加だった小林は「予想を超えるぐらいの大勢の人が集まってくれてすごくうれしかった。来年は複数タイトルを取って、またここに戻ってきたい」と興奮した様子だった。

 沿道に詰めかけたファン、サポーターは「連覇」と書かれた水色のフラッグを掲げてパレードを盛り上げた。川崎のファンになって5年目という川崎区の岩瀬健二さん(48)は「フロンターレは川崎の誇り。来年は複数タイトルを取ってもらい、もっと盛大なパレードが見たい」と期待していた。

沿道いっぱいのサポーターに囲まれ、川崎イレブンを乗せたバスが進んだ油症パレード=川崎市内

© 株式会社神奈川新聞社