Qoly編集部の予想を見事に裏切ったJ1の4クラブ

激動だった2018シーズンも昨日のJ1参入プレーオフ、本日行われた天皇杯の決勝をもって全日程を終えた。

Qoly編集部では開幕前にJ1の順位予想を実施しているが、果たしてその結果はどうだっただろうか。

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今回は、今季のJ1において「編集部の予想をもっとも裏切った4つクラブ」を特集しよう。

サンフレッチェ広島

サンフレッチェ広島は2012年の初優勝以来、J1を3度も制している。

しかし昨年は不振に喘ぎ、シーズン途中に森保一監督(現日本代表)を解任。ヨンソン監督(現清水)のもと残り1試合でどうにか残留を決めたものの、近年、J1で残留争いしか経験していない城福浩監督での新体制は厳しい航海になるかと思われた。

編集部の全員が広島を10位以下に予想し、編集部Oにいたっては最下位予想という暴挙に出た。しかし蓋を開けてみると、彼らは開幕からリーグを独走。終盤の大失速で優勝こそ逃したものの、2位でフィニッシュしACLの出場権を獲得している。

柏レイソル

昨年のJ1リーグで4位、天皇杯でもベスト4に入った柏。

かつてユースを率いていた下平隆宏監督のもと、GK中村航輔、DF中山雄太らクラブの哲学を理解した生え抜きに、日本代表入りした伊東純也、実力者の江坂任、瀬川祐輔といった補強、クリスチアーノら助っ人を揃えた充実の陣容…。

彼らはJ1で優勝争いできる戦力に違いない。少なくとも編集部はそう見ており、2人が優勝を予想、それ以外でも全員が5位以上を予想した。

しかしACLと平行して戦う中で不調に陥り、下平監督は5月に解任。後任の加藤望氏も状況を変えられず、守護神の中村が2度の脳震盪で戦線離脱を余儀なくされるなど、まさかの17位降格となった。

北海道コンサドーレ札幌

昨季、大方の予想に反して11位で残留に成功した札幌は今季、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督を招いた。

ペトロヴィッチ監督といえば広島、浦和で結果を残した素晴らしい指揮官であるが、編集部の札幌に対する評価は低かった。というのも彼のサッカーは非常に特異なことで知られ、浸透するのには時間がかかると見たからだ。

実際、広島での1年目は降格しており、その花が開いたのはJ2で土台を固めてから。浦和ではすぐに成果を出したが、広島時代の子飼いの選手たちを引き抜いたからに他ならない。

しかしその目論見はあっさり裏切られた。途中、震災に見舞われながらも、ジェイやチャナティップ、三好らの活躍もあり、最終的にはクラブ最高成績となる4位に入ったのである。

ノノさん、ごめんなさい!

セレッソ大阪

昨季、天皇杯とルヴァンカップの二冠を達成し、J1で3位に入ったセレッソ。

今季は柿谷、清武、杉本、山口蛍、キム・ジンヒョンといった代表レベルの選手に、高木俊幸、田中亜土夢ら実績のある選手も加わり、ACL&J1のダブル制覇へと突き進むかと思われた。

しかし、ACLはグループ最終節に起きた“奇妙”なターンオーバーで敗退。J1でもなかなか調子が上がらず、シーズン終盤には柿谷と杉本の不仲を噂されるなど最終的には7位で終わった。

数字だけをみれば良くも悪くもないのだが、開幕前の期待を考えると消化不良の1年であった。ユン・ジョンファン監督は退任することが決まり、主力らの放出も囁かれるなど来季は大きく変わりそうだ。

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