ドルトムントでブンデスリーガデビューを果たしてから約1年。18歳のMFジェイドン・サンチョは驚くべきスピードで成長している。以前より評価の高い選手だったが、やはり試合に出ることが何よりの成長に繋がるのだろう。今やすっかりドルトムントの主役となり、8日に行われたシャルケとのルール・ダービーでは決勝点まで記録して英雄となった。
今年10月にはイングランドA代表デビューも果たしており、マンチェスター・シティMFフィル・フォデンなど新黄金世代と呼ばれる若手選手たちの中で1歩先を行く存在となっている。フォデンやチェルシーのカラム・ハドソン・オドイらも才能は抜群なのだが、やはりクラブでのプレイタイムが少ない。それが成長スピードを妨げているのは間違いないだろう。
英『Daily Mirror』によると、サンチョはそうした若手たちに恐れず外国へ飛び出せとメッセージを送っている。ドルトムントで成功している自身がモデルとなり、イングランド人選手の思考を変えようとしているのだ。
「僕は若い選手たちのお手本になれると思う。確かに、僕はまだ18歳だ。でも年齢なんてただの数字でしかないんだ。特にイングランドでは、サッカー選手たちは最低でも22歳にならないと国を出ようとしない。恐れず僕に続いて動けとみんなに言いたいね」
イングランド人選手にとってはプレミアリーグこそ世界最高のリーグとの認識もあるだろう。確かにレベルは高いが、それゆえ若手がプレイタイムを得るのが困難なリーグでもある。国外移籍にはリスクも伴うが、イングランド国内に留まってチャンスを待っているだけを選択肢にすべきではないのだろう。