メバリングで使用するルアーの種類とは
メバルのルアー釣りは「メバリング」とも呼ばれています。メバリングで使用するルアーは大きく分けて、ワームとプラグの2種類の選択肢があり、状況によってこの2種類を使い分けることが釣果を得るためのポイントの一つです。
ここではワームとプラグ、それぞれのどのような製品があるのか、ご紹介していきたいと思います。
ワームを使ったメバルの釣り方
- ワームの種類,ベイトパターン
- ピンテールワーム,小魚(シラスなど)、アミ
- シャッドテールワーム,小魚(シラスなど)、アミ
- クロー・ホッグ系ワーム,エビ、カニ
- チューブ系ワーム,イカ
メバリングではピンテールワーム、シャッドテールワーム、クロー・ホッグ系ワーム、チューブ系ワームの4種類を主に使用します。アクションに関しては使用するリグによって異なりますが、上記の表にある基本的なベイトの動きをイメージして使ってみてください。
中でもピンテールワームとシャッドテールワームは、メバリングで最も遭遇率の高い『小魚(シラスなど)』『アミ』パターンに対応しやすく、非常に出番の高いワームとなります。
▼おすすめのピンテールワーム
ギョピンは独特の反り上がったボディによって、一般的なピンテールワームとは、違う波動を出せるワームです。メバルに効果的な夜光やケイムラといったカラーがあります。
さらにオキアミカラーに関しては、エビ粉を本体に混ぜてよりメバルに食わせられるように工夫されている点も、おすすめポイントの一つです。
▼おすすめのシャッドテールワーム
グラスミノーは水の抵抗を受けると、ベイトフィッシュ的な振動でメバルを誘うワームです。テールが動いてアピールをしてくれるため、ただ巻きの釣りでその力を発揮してくれます。
下記で紹介するSSサイズの他、ワンサイズ大きいSサイズなどでは、アピールが比較的強く、少し大きなベイトを演出することができるため、大型メバルに狙いを絞りたいときにおすすめです。
使用するリグは、ジグヘッドが基本となる
ワームをセットする仕掛けのことは「リグ」と言います。メバリングでワームを使うときにはシンカーとフックがセットになったジグヘッドリグを使用するのが基本です。その他にも、フロートリグやキャロライナリグといったものがあります。
また、ジグヘッドには2種類の形状があり、それぞれの特性を活かした釣りをすると、幅広いシチュエーションに対応できるようになるでしょう。
▼丸型ジグヘッドの特徴
丸型ジグヘッドは真っ直ぐに泳がせやすく、フォールの姿勢も安定しているのが特徴です。初心者の方だとワームが真っ直ぐにセット出来ないこともありますが、多少ワームが曲がっていたとしても、安定した動きでメバルを誘いやすいで
▼矢じり型ジグヘッドの特徴
矢の先端のように尖ったヘッド形状をしたジグヘッドを「矢じり型」と呼びます。矢じり型の特徴はただ巻きしても浮き上がりにくいので、一定の層をレンジキープしながら、誘いやすいことが挙げられます。
また組み合わせるワームによっては、ダートアクションを引き出すこともでき、メバルのリアクションバイトを誘っていくことも出来ます。
ジグヘッド+ワームを使ったメバルの釣り方
ジグヘッドとワームを使った、メバリングの主な誘い方は3種類。その日のコンディションに合わせて、様々なアクションを試すことが釣果アップのコツです。
下記に3種類の誘い方と、どのようなシチュエーションで効果的かを解説していきます。
▼ただ巻き
ただ巻きは、リールを一定の速度で巻いてワームを泳がせてくるメバリングの基本です。特に小魚を追っているときはただ巻きにしか反応しないことも。
コツはロッドティップが動かないように固定した状態で、リールを巻いてくることで、さらにその日釣れる、巻きスピードを見つけることが釣果アップのコツとなります。
▼リフト&フォール
リフト&フォールは、ロッドでワームを持ち上げて、その後フォールさせていくテクニック。メバルがエビを食べていたり、底付近に居るときに効果的な誘い方です。
リフト&フォールではフォール中にメバルが食ってくることが多いので、小さなアタリを見逃さずに、フッキングしていくのがコツです。
▼ダート
ダートはロッドを激しく動かして、ワームを上下左右にアクションさせる釣り方です。釣り人が多い状況や、日中にメバルを狙うデイゲームにおいてダートは効果的です。
ダートさせたいときには、矢じり型のジグヘッドを使うと、ダートさせやすくなりますので覚えておきましょう。
プラグを使ったメバルの釣り方
- プラグの種類,メリット,デメリット
- トップウォータープラグ,メバルのバイトが見える 波紋でメバルを誘える,表層の活性が高くないと使いにくい
- シンキングペンシル,幅広いレンジを探れる スローにも引くことができる,操作感が掴みにくい
- ミノー,操作しやすい 一定のレンジを探れる,深い層は狙いにくい
- バイブレーション,飛距離が出しやすい ボトム付近を探れる,根掛かりしやすい 動きが早くなりがち
- メタルジグ,どのルアーよりも飛距離が出る レンジコントロールも自在,根掛かりしやすい 動きが早くなりがち
メバルをプラグで釣ることを通称「メバルプラッキング」と言います。メバルプラッキングではトップウォータープラグ、シンキングペンシル、ミノー、バイブレーション、メタルジグの4種類が主に使われます。
これからメバルプラッキングに挑戦する方は、投げやすく使いやすいミノーやシンキングペンシルから始めるのがおすすめです。
ミノーを使ったメバルの釣り方
ミノーは小魚をイメージした形状が特徴のルアー。その見た目から小魚を追っている活性の高いメバルを釣るのに適しています。一部のミノーではインナープレート搭載モデルもあり、ワームに無いカラーアピールが可能です。
使い方はただ巻きが基本で、小磯やゴロタといったポイントでおすすめです。さらにカラーによっては、アミパターンなどでもその力を発揮します。
▼おすすめのメバル向けミノー
リッジ 35Fはマグ・ドライブ重心移動システムによって、小型ながら十分な飛距離を確保することが出来るメバル用ミノー。ボディにラメがちりばめられたカラーや、ヘッド部分にアピール度を増すための光る玉が入れられているのが特徴です。
シュガーミノー 40Sは、固定重心でアクションのキレが良いミノーです。シンキングタイプなので、沈める層を変えながらメバルにアピール出来ます。
メバルはもちろんのこと、カマスやメッキなどのライトゲームターゲットにも効果的です。
シンキングペンシルを使ったメバルの釣り方
シンキングペンシルはゆらゆらとした動きでメバルを誘うルアーです。ゆっくりと巻いたり、潮の流れを利用した「ドリフト」で使うのが釣るためのコツ。メバルが小魚やイカを追っている時、また小磯やゴロタといったポイントで、メバルがどこに居るか素早く探る時にも役立ちます。
▼おすすめのメバル向けシンキングペンシル
パンチライン 45は、操作感が掴みにくいシンキングペンシルの弱点を、独自のヘッド形状で改善したルアーです。
ただ巻きでは小気味よくアクションし、フォールではローリングしながら落ちていきます。ミノーとワームの中間にあるような感覚で使ってみるのがおすすめです。
巻くスピードによってアクションが変化する、タックルハウスのピットスティック。ロッドアクションを入れると、その場で首を左右に振るテーブルターンも見せてくれます。
メバルで使うときには速めの巻きスピードから始めて、徐々にスピードを遅くして使うのがおすすめです。
ルアーでメバルを狙う時のタックル
ルアー選びのほか、タックル選びもメバリングでの釣果を左右するポイント。漁港や小磯、ゴロタなど、幅広い環境に生息しているメバル。
釣りをする場所に合わせた、タックル選びが必要になるシーンもしばしばあります。
以下では、その中でも、比較的幅広いシチュエーションで使いやすいタックル選びのポイントをご紹介します。
メバルをルアーで狙う時のロッド
メバルで使うルアーロッドの基本は、7フィート前後のUL(ウルトラライト)という軟らかいロッドがおすすめ。この程度の長さと硬さが、メバルで使う小型ルアーを投げやすく、ポイントを問わず使いやすいです。
またメバルのルアーロッドにはチューブラーティップとソリッドティップがありますが、初心者の方は投げられるルアーウエイトの幅が広いものを選ぶのがおすすめです。
メバルをルアーで狙う時のリール
メバルのルアー釣りで使うリールは、2000番前後のスピニングリールが最適。これよりも小さくなるとラインが絡むトラブルが起きやすく、大きくなるとタックル全体の重さが増してメバルの小さなアタリを感じ取りにくくなります。
またメバルのルアー釣りで使うラインは細いので、ドラグ性能がしっかりしているモデルを選ぶことも重要です。
メバルをルアーで狙う時のラインシステム
メバルをルアーで狙う時のラインシステムは、PEラインの場合0.3号前後が基本となります。ショックリーダーはそのラインの強度に合わせて6~8ポンド前後を使い分けてみてください。
結び方は電車結びなど簡易的なもので問題ありません。メインラインにフロロカーボンを使う場合は6ポンド前後が基本で、こちらの場合はショックリーダーを用いずに直結しても大丈夫です。
手軽に出来るメバルのルアー釣りに挑戦してみよう!
メバルのルアー釣りは、昼でも夜でもタックルと数種類のルアーがあれば楽しめる、手軽で誰もが挑戦しやすい釣りです。
本記事でご紹介したワームやプラグの種類をそれぞれ使い分けると釣果を得やすくなりますので、ぜひ参考にしつつメバリングにチャレンジしてみてください。