【MLB】先発補強目指すジャイアンツ、編成本部長が菊池雄星に興味「長らくスカウト」

ポスティングによるメジャー挑戦を目指す菊池雄星【写真:荒川祐史】

新任のザイディ編成本部長「1人2人は先発が加わる可能性あり」

 ジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長が11日(日本時間12日)、MLBウインターミーティング(米ネバダ州ラスベガス)で記者の質問に応じ、菊池雄星投手について「彼のことは長らくスカウトしてきたし、何度も見てきた」と興味を示した。

 同地区ライバル球団ドジャースのGMから転職したばかりのザイディ編成本部長は、先発ローテ事情について「今季は若手選手が頑張ってくれたが、来季はもう一度マイナーから始める可能性もある。(手術を受けた)クエトは9月まで戦列を離れるし、故障したサマージャは様子見の状態。だから、1人2人は先発投手が加わる可能性はある」と説明。「FA市場は充実しているし、トレードという選択肢もある」と、補強に向けたあらゆる可能性を探る狙いだ。

 米メディアでは、ジャイアンツが菊池獲りに乗り出したと報じているが、ザイディ本部長は「個々の選手についてコメントはしない」と明言を避けたが、「彼のことは長らくスカウトしてきたし、何度も見てきた。あれだけの功績を持つ投手であれば、誰でも興味を持つと思う」と示唆した。

 ザイディ編成本部長はドジャース時代には前田健太投手、アスレチックス時代には中島宏之内野手の獲得に尽力した当事者でもある。新しくチームの立て直しを図るジャイアンツで三度、日本人選手の獲得に乗り出すのだろうか。(佐藤直子 / Naoko Sato)

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