境内を黄金色に 樹齢400年のイチョウ 諫早・教専寺

 長崎県諫早市森山町上井牟田の教専寺(中山晃彦住職)で、樹齢400年を超すイチョウが色づき、境内に散った葉が“黄色いじゅうたん”のように敷き詰められている。毎年、楽しみに訪れる門徒が多く、見頃は16日ごろまで。
 同寺は、安土桃山時代から江戸時代にかけた慶長期に創建され、イチョウも当初から植えられていたという。樹高10メートル超、樹幹も約5メートル。毎年、秋の深まりとともに黄金色の葉に変わり、16日に営まれる恒例の法要までの間、落葉した状態にしている。
 前住職の中山晃憲さん(77)は「近くの井戸にイチョウの根が巻き付き、水分を多く吸収しているからか、色づくのが他の場所のイチョウよりも遅い。近くで水が枯れることがないのも、このイチョウが守ってくれていると思う」と話す。
 16日以降、落葉を清掃し、新年を迎える準備に入る。

黄金色の葉がじゅうたんのように広がる境内=諫早市、教専寺

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