働き盛りの30代に必要な保険って何?30代から考える将来の貯蓄プラン

30代は性別を問わず働き盛りの年齢であり、仕事やプライベートでも安定した生活を送っている方も多いのではないでしょうか?結婚や病気などにより、ライフスタイルに変化が生じるのも、30代の特徴です。

30代の方々のライフスタイルに合った保険について、FP(ファイナンシャル・プランナー)の意見を取り入れつつ解説します!

病気のリスクが一気に高まるのが30代

20代の延長で、自分が健康なままだと考えていませんか?

厚生労働省の死因順位年齢階級データによると、悪性新生物(がん)や心疾患など死亡原因順位の高い病気になる確率が、20代と比べ30代前半では2倍、30代後半に至っては約3倍にも跳ね上がることが分かっています。女性の場合30代半ば以降、婦人科系の病気へのリスクが高まります。

出典元:厚生労働省|死因順位(第5位まで)別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合

若く健康であれば、良い条件で保険に加入できますが、持病や手術歴があると、保険に加入出来ない場合もあります。良い条件で保険に加入するためにも、ライフスタイルと照らし合わせて保険を選ぶ必要があります。

30代独身の方の保険の選び方について保険の専門家に聞いてみた!

保険の専門家であるプロのFPは、30代で独身の場合の保険について、どのような見解を持っているのでしょうか?今回は、株式会社ライフアークスの藤本先生に意見を伺いました。

藤本 誠二

1974年7月7日生まれ。日興証券、アクサ生命、その他金融機関にて20年の会社員を経験後、保険代理店(株)ライフアークスを設立。日本FP協会の2級FP技能検定の資格を持つファイナンシャル・プランナー。

・リンク先:株式会社ライフアークス

30代の方におすすめの保険はずばり医療保険!

先生、ずばり30代での保険の選び方のポイントは何なのでしょうか?

僕はお葬式代・緊急予備資金・医療保険の3つが30代の方に必要だと考えています。その中での優先順位は人によって違うので、お客様に決めてもらっていますね。

30代になると仕事にもすっかり慣れ、自分の生活スタイルが出来上がり、独身生活を楽しむ余裕が少しずつ出てくる時期です。

「今後結婚するかまだ分からない」という場合でも、病気のリスクは増えて行くことから、医療保険に入ることをおすすめしています。

なるほど!病気のリスクは確かに怖いですが、何故30代の方々にとって医療保険がおすすめなのでしょうか?

自分が病気やケガをした際に、周りに経済的負担をお願いすることなく過ごすことが出来るからです。また、死亡保障があれば、自分自身の葬儀代を賄えるためです。医療保険は独身・既婚者、どちらでも使える保険です!

FPの方々って人生の背景をしっかり捉えた提案をされているのですね。では、他に保険選びのポイントはどういったものがあるのでしょうか?

かなり詳しいお話を聞けたので、次の項目でそれぞれのライフスタイルに分けて、保険の選び方のポイントをまとめました!

家庭内のポジションに応じた保険選びを心がけよう

30代で既に結婚している方の場合、保険の加入対象者の家庭内でのポジションがどこにあるのかによって、選ぶべき保険が変わります。

  • 生計を担っているポジションの場合、「医療保険」「就業不能保険」「死亡保険」
  • 専業主婦(主夫)の場合は、「死亡保障」よりも「医療保険」を充実させる

生計を担っているポジションの場合、万が一の際には収入が減少することから、手厚い保障が必要だと多くの方が考えています。

家事と精神的な面で家庭を支える専業主婦(主夫)の場合は、万が一入院ともなると、ベビーシッターを依頼する必要が出てきたり、家族は外食が続いたりなど、医療費以外でも生活費がかさむことが予想出来るため、死亡保障よりも医療保険を充実させているという方が多いです。

子どもがいる場合は学資保険や終身保険を選ぶ

子どもがいるという方の場合に気になるのが「子どもの教育資金」「自分たちに何かあった際に残される子どもの生活費」ではないでしょうか?

子どもがいる場合、どちらにも備えることが出来る学資保険や、その代わりになるとも言われる終身保険(低解約返戻金型)に入っているという方が多いようです。これらは、一定のタイミングや満期において、払込保険料よりも多く保険金を受け取ることが出来るタイプの保険となっています。

さらに「年払い」で保険料の無駄をなくす

保険料の支払いは、勧められるままに「月払い」を続けていませんか?保険料の支払い方には、「月払い」の他に「半年払い」「年払い」「一括払い」「前納」など、さまざまな種類があり、中でもすぐに実行出来てお得なのが「年払い」です。

一括払いや前納は大きな出費になることから、無理なく支払える半年払い、年払いをおすすめします。月払いよりも総支払込保険料を下げることが出来るので、長く払えば払うほどお得になります。

注意したいのは、年に一回の保険料支払いです。大金になるので、保険の支払日をボーナス直後に合わせると、保険料の支払いで苦労せずに済みます。

まとめ

30代では、収入が安定してきて独身生活を楽しんだり家族が増えたりなど、生活が潤ってくる反面出費も多くなってきます。その中で家計費を占める毎月の保険料の割合は、決して安いものとは言えません。

これまで紹介した30代での保険の選び方を参考に、それぞれの人生設計に合った無駄のない保険に見直しましょう!

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