【INXlabel × Fishman】SABIAとSABIOは、最強コラボで生まれた先進ベイトフィネスロッド レオンこと『加来匠』氏がプロデュースする『INXlabel』。既成概念から脱却というキーワードに様々なアイテムを発売してきました。今回は、赤坂ケンイチのベイトロッド専門メーカー『Fishman』とのコラボロッド を発売しました。今回は、どのような新しい釣りを提案してくれるのでしょうか。

SABIAとSABIOとは

正式名称『Tres SABIO(サビオ)FXB-TS79UL』、『Tres SABIA(サビア) FXB-TS67UL』。レオンこと『加来匠』氏がプロデュースする『INXlabel』が、赤坂ケンイチのベイトロッド専門メーカー『Fishman』とコラボして生まれた先進的なベイトフィネスロッドです。

SABIAとSABIOは、長年の検証結果で得た“答え”

『SABIA(サビア )』と『SABIO(サビオ)』の魅力についてご紹介する前に、このロッドが発売されるまでの経緯について、気になる文言がメーカー公式HPに記載があったので、ご紹介します。

10年前から始めたベイトフィネス検証

レオン加来匠がここ10年検証し続けてきたライトソルトベイトタックルの概念を、フィッシュマン赤塚ケンイチが形にした究極の港湾ライトゲームベイトロッド。
INXlabel公式サイトより引用

10年前といえば、2008年。当然、現代のようなな高性能ベイトフィネスリールやもちろん、ライトソルト向けのベイトフィネスリールとロッドもなかった時代。その頃からベイトフィネスの有用性を検証してきたレオン氏は、自身のブログでも、2011年には早くもベイトフィネスゲームの有用性について紹介しています。

また、その翌年(2012年)にはアングリングソルトでは、ベイトフィネスタックルの魅力を紹介。このスピード感で、ベイトフィネスタックルを世の中に発信していきました。しかしながら、キャスティング主体の釣りというよりも、足元や近距離ピンスポットでの釣り方を主体とした物でした。

▼ ブログと動画はこちら

ブログ:Keep Casting. Leon’s style fishing.「2011年05月:祝(ほうり)の島Ⅱ」
動画:アングリングソルト公式Youtubeチャンネル「【ベイトフィネス】日中根魚攻略PART1~加来匠(レオン)

赤坂ケンイチとの出会いにより実現に向かう

先ほどまでのようにして、長年の検証を続けてきたレオン氏。そうした中で、以下のような結論が生まれたそうです。

「ベイトフィネス」という概念はバスフィッシングのものであり、これをそのままソルトライトゲームに当てはめるのは「間違いである」
INXlabel公式サイトより引用

この結論は、ベイトロッド専門メーカーである「フィッシュマン」の赤坂ケンイチ氏と合致。赤坂ケンイチ氏が持つベイトロッド開発のノウハウと、レオン氏のライトソルトゲームへのノウハウを結集し、ライトソルトゲームで本当に使いやすいベイトフィネスロッドの開発に着手。

結果、赤坂ケンイチ氏が求めた「アキュラシーの高さ」「トラブルレス」「遠投力」。そして、レオン氏が求めた「多岐に渡るソフト、ハードルアーを扱える操作性」の双方を高めた『SABIA(サビア )』『SABIO(サビオ)』という2つのロッドが生まれたのです。

SABIAとSABIOの魅力とは

このような背景を経て、ついに完成した『SABIA(サビア )』『SABIO(サビオ)』。このロッドが持つ魅力についてご紹介していきたいと思います。

今まで投げられなかったスーパーライトリグを遠投できる

今回発売された『SABIA(サビア )』『SABIO(サビオ)』。ライトソルトゲームで人気が高い『FishmanのBeams inte 7.9UL』をはじめ、長年ライトリグ用ベイトキャスティングロッドを作ってきた『Fishman』が持つ技術を惜しみなく組み込まれています。

このロッドであれば、従来のベイトフィネスロッドであれば、投げることすら難しかった1g台のジグヘッドのキャストを可能にし、飛距離に関しても20m以上飛ばすこともできるそうです。(※補足:あくまで快適にキャストできる範囲は、スペック表記の2グラム以上が推奨値です。)

大型魚も“いなして”取れる

ライトルアー、フィネスラインでの釣りでも、ランカーサイズのシーバスや青物がヒットする可能性があります。もしこのような大型魚かかった場合、無駄にラインを出されてしまうと、根ズレなどにより、ラインブレイクにつながる可能性が非常に高くなります。

そのため、『SABIA(サビア )』『SABIO(サビオ)』では“いなして”取るためのベンディング設計となっています。3本継ぎで設計されたブランクスは、ティップからベリーにかけて柔らかく、ベリーからバッド部分に徐々に強く、強靭な力を持つ仕様に。これにより、大型魚の引きにも追従するように曲がり、適度に負荷をかけ、大型魚に違和感を与えることなく、ファイトをすることができるのです。

ボトム感知力

感度といった点では、一般的にスピニングリールよりも、ベイトリールの方が、感度が高くなります。さらに適度な硬さ、感度に仕上げられた『SABIA(サビア )』『SABIO(サビオ)』であれば、正確にボトムを感じ取り、これまで取れなかった魚のキャッチ率を高めてくれるます。

この特性を活かせば、今まで難しかった、堤防の基礎周り、テトラ帯、海藻周りをバイブレーションやシンキングペンシルを使って、タイトに攻める釣りが可能となり、今まで取れなかった魚をキャッチできるチャンスを作ってくれるはずです。

Fishman『Beams inte 7.9UL』と何が違うのか

スペックだけで見ると、『Beams inte 7.9UL』と『SABIO FXB-TS79UL』は、スペック表記上、似た仕様となりますが、曲がり、細かな仕様で違いがいくつもありますので、その一部をご紹介します。

ブランク設計の違い

■INXlabel『SABIO FXB-TS79UL』
■ Fishman『Beams inte 7.9UL』

結論からまとめると、『Beams inte 7.9UL』の方が全体的に柔らかく、『SABIO FXB-TS79UL』の方がベリーセクションからバットにかけて一段階張りがあるような印象です。

スペック表記上も『Beams inte 7.9UL』は、メーカーHP記載の通り1グラム台から快適にキャストすること目的としたロッドとなっているのに対して、『SABIO FXB-TS79UL』は、ライトソルトルアーの操作性を目的とし、1グラムもキャストできるが、基本的には2〜5グラムが快適なキャスティングが範囲に設計されているロッドとなっています。このような微妙な調子の違いがありますので、投げるルアーウェイトや釣り方、求める張り感に合わせて選ぶと良いでしょう。

グリップ部分の違い

■INXlabel『SABIO FXB-TS79UL』
■ Fishman『Beams inte 7.9UL』

基本的には、似た形状となっているが、リールシート下部の素材、テーパーの付け方が異なります。『Beams inte 7.9UL』は、EVAを使用しているのに対して、『Tres SABIO FXB-TS79UL』、『Tres SABIA FXB-TS67UL』は、コルク+EVAのグリップかつ、テーパーがついた設計となっています。

今回ご紹介した3本のロッドはこちら

『Beams inte 7.9UL』『SABIO FXB-TS79UL』『Tres SABIA FXB-TS67UL』。これら3本のロッドに関しては、最終的にアングラーがどのような要素を求めるのかにもよって、良し悪しが変わってきますので、上記の内容を参考にしていただき、好みに合わせて選んでみてください。

『INXlabel』Tres SABIA FXB-TS67UL

5〜8グラム前後のプラグを主体としたキャストに長けたモデルです。ボートキャスティングでも使いやすいレングス、尺メバルも浮かせやすいパワー設計となっているため、大型狙い、ボートメバルゲームにオススメの一本です。

『INXlabel』SABIO FXB-TS79UL

ベイト初心者でも投げやすい7.9フィートレングスのULロッド。3〜5グラムのプラグの快適にキャストすることができます。軽量ルアーの操作性や、軽量リグにおけるボトム感知力などを求める方にオススメの一本です。

『Fishman』Beams inte 7.9UL

1グラム台のルアーのキャストにも対応。さらに大型魚がヒットした際も独自設計されたベンディングカーブの力で、大型魚を“いなして”取ることが可能です。軽量リグのキャストのしやすさを求める方にオススメの一本です。

ソルトベイトフィネスゲームで新しい体験を

これまでソルトベイトフィネスゲームは、やはりバックラッシュ、飛距離双方の問題からも、コアなアングラーの一部が楽しむ釣りでもありました。しかしながら今回ご紹介した『INX label』の『SABIA』『SABIO』、そして『Fishman』の『Beams inte 7.9UL』があれば、さらに幅広いアングラーがソルトのベイトフィネスゲームを楽しむことができるでしょう。皆様もソルトベイトフィネスゲームを初めてみませんか。

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