冬のエギングがおもしろい!
冬の釣りは狙える魚種も限定されるシーズン。もちろん寒さに耐えながら釣りをしないといけないので、釣り人にとっても嫌な時期ですよね。
しかしエギングが面白くなるのは実は冬からなんです!
今回は冬=オフシーズンの考えを払拭するウインターエギングの面白さをお伝えしていきます。
多種多様なイカが待っています!
イカの王様であるアオリイカをメインターゲットすることから、エギング→アオリイカ→低水温に弱い→冬は釣れないという考えがシーズンオフとなる図式ではないでしょうか。
しかしエギングの視野を広げてみると、冬シーズンはアオリイカ以外の様々な種類のイカを狙うことが出来ます。
釣って楽しい・食べて美味しい冬の人気ターゲットを見ていきましょう!
ヒイカ
ツツイカ目ヤリイカ科ジンドウイカ属に属するヒイカ。
地域によってジンドウイカや小イカと呼ばれることもあり、胴長は最大12センチ程度。
普段エギングで使用する餌木と然程変わらない小型のイカですので、当然ながら餌木も2号以下の使用がメインとなります。
低水温期に釣れるイカとして有名ですが、群れで行動するため地域差が激しいのが難点。
場所によっては7月~8月と高水温期に回ってくることもあり、年中狙えるターゲットでもあるのです。
どんな所で釣れる?
一般的には流れが比較的穏やかな湾内で釣れることが多く、船の出入りが少ない場所や常夜灯が効いている場所は一級ポイントと呼べます。
しかしながら群れで行動する回遊イカなので、時期によって回遊実績のあるポイントを調査しておくことをおすすめします。
また澄み潮よりは、多少濁りがあるほうが警戒心が薄れイカが浮きやすく、エギを見切られにくくなることから好条件となります。
初心者でも簡単!
ヒイカエギングでは、ロッド操作やテクニカルな技術は不要なので、初心者の方やお子様でも簡単に釣ることが出来ます。
エギをキャストし、アタリがある層までフォールさせたらチョンチョンとロッドを軽くシャクり、再びフォール。ある程度のレンジキープをしながら繰り返すだけでOKです。
タックルも特に決まりはなく、アジング用などライトタックルであれば十分代用できる点も人気の秘密ですね。
おすすめの食べ方
刺身や煮つけ、バター炒めと一般的なイカと変わらない食べ方が出来ますが、何と言っても沖漬けは超絶オススメ。
小型のイカだからこそタレがしっかり染み込み、また下処理をせずイカの旨味を全て味わえるのはヒイカだけの特権かも知れません。
ヒイカ釣りに行く際は、是非とも沖漬けのタレをご用意願います。
https://www.youtube.com/embed/Cuno6BE2X-Q
コウイカ
アオリイカエギングの外道として釣れることのあるコウイカは、別名スミイカと呼ばれるほど濃厚な墨を多く吐くことで有名です。
冬の間に釣れるイカとして人気ですが、水温が下がりすぎると沖に出てしまうことが難点。
また、アオリイカを狙っているエギンガーからは敬遠されることもありますが、産まれたばかり新イカは1キロ2万円前後で取引されることもある超高級食材です。
どんな所で釣れる?
遊泳力が弱いイカなので、流れが穏やかなワンドに生息していることが多く、狙う際は砂泥底エリアがメインポイントとなります。
砂泥底エリア周辺に岩礁や藻が絡んでくるストラクチャーが潜んでいれば一級ポイントとなりますので、見落としがないようサーチしていきましょう。
ボトムをずる引きするだけ!?
コウイカはボトムに張り付いていること多く、海底でカメレオンのように擬態化して獲物を待ち伏せています。
水深が浅いエリアであれば問題ないのですが、水深が深く潮の流れが速い場合は通常使用しているエギではボトムを取りにくく、また着底までに時間を要してしまいます。
コウイカを効率よく狙うためにディープタイプエギやダウンショットリグなどを使用し、とにかくボトムを意識した釣りが釣果に繋がり易くなります。
おすすめの食べ方
天ぷら、フライ、煮付け、焼き物と、どれも美味しく頂ける食味でありますが、新鮮であれば刺身を是非お試しください!
アオリイカとは一味違う濃厚な舌触り・甘味を楽しめますよ。他にも墨の量が多いのでイカ墨パスタも非常に美味しく仕上がります。
ヤリイカ
名前の通り胴体の先端が槍のように尖っているヤリイカは、冬に狙えるイカの代表格。
スルメなどに加工される剣先イカと見た目が似ていますが、胴体の尖り方が長く足が短いのがヤリイカの特徴です。
一般的には電気ウキや鶏のささ身などのエサを巻いたエーラやスッテを使用した釣りが主流ですが、エギングで狙うアングラーも増加傾向にあります。
地域によって異なりますが水温14度前後から釣れはじめ、シーズン初期には大型が釣れる傾向が見られています。
どんな所で釣れる?
普段は水深が100メートル以上、深い砂泥底エリアの住民ですが、冬から春にかけて産卵活動のため湾内などの浅場に接岸してきます。
アオリイカなどと同じく、夜間に常夜灯が効いているフィールドが強いのでチェックしておきましょう。
他のイカと比べてヤリイカは非常に手足が短く、瞬発的に獲物を捕らえることが出来ない特徴を持っています。
エサを泳ぎ回って捕食するので、早すぎないゆっくりとした誘いを心掛けて下さい。
回遊情報がキー
産卵活動のために沖から群れを成して接岸するので、いかに回遊を狙い撃てるかが爆釣への第一歩となります。
外洋に面した潮通しのよいポイントをリストアップし、昨年の釣果情報を元としたポイント選定を実施してみましょう。
おすすめの食べ方
お店では活き造りなどで定番のヤリイカは、どんな料理でもバッチリ合う万能食材です。
冷凍しても長持ちするので、いざという時も大助かり。ヤリイカが釣れた際は今までやったことのない料理にチャレンジしてみてもいいかも知れませんよ。
https://www.youtube.com/embed/MPQnSi1cwpA
アオリイカ
大本命のアオリイカ。冬シーズンは釣れなくなるから……と、シーズンオフに入るエギンガーの方も少なくありません。
しかし冬のポイントを抑えてしまえば釣れないことはないターゲットですので、冬アオリが居そうな条件を満たしている場所がないか今一度考えてみましょう。
冬は難しいが……
低水温をもっぱら嫌うアオリイカは水温の低下とともに、沖へと移動することからショアから釣り上げるのが困難とされています。
しかし、釣れれば大型が出やすいのも事実。
冬のアオリ狙いにおいては海水温が重要なキーポイントとなりますので、エリア内で最も高い水温であるポイントを狙って見て下さい。たかが0.1度の差でも侮れませんよ。
冬アオリ攻略は深場を攻める!
水温変化が少ない深場をメインに活動していることから、冬アオリの攻略法として深場を攻めることが定石の一手となります。
低水温のゆえ低活性の状態であることが多いですが、捕食しないとイカも死んでしまうので捕食を止めている訳ではありません。
水温が安定・周りよりも水温が高い場所が狙い目。冬場は夜間に潮が動くので朝・夕のまずめ前後が外せないゴールデンタイムとなります。
https://www.youtube.com/embed/FwAYWb9pPyE
▼おすすめの食べ方はこちら。
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冬はエギングで決まり
ご紹介した通り冬場は多種類のイカを狙うことが出来る侮れないシーズン。どれをとっても海水温が外せないワードとなってきますので水温チェッカーが釣果を強力にサポートしてくれます。
今まで冬場にエギングタックルを仕舞っていたエギンガーの方は是非ともウインターエギングにチャレンジしてみて下さい! 思いがけない出会いが待っているかも知れませんよ。