13日午前9時半ごろ、神奈川県平塚市唐ケ原の金目川河口の浅瀬で、乳児がうつぶせの状態で倒れているのをジョギング中の男性(46)が発見し、近くにいた警察官に届け出た。乳児は裸の状態で、既に死亡していた。平塚署は死体遺棄事件として身元の確認を急ぐとともに、14日に司法解剖して死因などを詳しく調べる。
署によると、乳児は身長約50センチで、生後間もないとみられる。遺体の損傷が激しく、性別やへその緒の状態は不明。同川の上流や海から流れ着いた可能性もあるという。
現場はJR平塚駅から南西に約2キロ離れた花水川橋付近の砂浜。周辺住民によると、冬場でも釣りやサーフィン、ジョギングなどで訪れる人も多いという。
サーフィンに訪れた40代男性は「浅瀬に小さな赤ちゃんのようなものが沈んでいるのが岸壁から見えた。発見者の男性が指を差して警察による見分がすぐに始まった」と振り返った。近くの実家に長男(10)と帰省中だった女性は「同じ親として子どもを大切にしてほしかった。赤ちゃんがかわいそう」と声を落とした。