「ビートルズ大好きおじさん」銀杏BOYZ・峯田和伸がNHKのドキュメンタリーでナレーション初挑戦!

「ビートルズ大好きおじさん」銀杏BOYZ・峯田和伸がNHKのドキュメンタリーでナレーション初挑戦!

伝説的なロックバンド、ザ・ビートルズ。そのメロディーは世代を超えて愛され続け、今でもなおその人気は衰えることを知りません。日本中に多く存在するコピーバンドの中で、今回、NHK Eテレ「カラフル!」がスポットを当てたのは佐賀県の小学生バンド! ナレーションには銀杏BOYZのギターボーカル・峯田和伸さんを迎え、少年たちのひと夏の挑戦と成長をハートフルに描き出します。

物語の主人公は、ビートルズ好きな小学6年生・中島彩人(あやと)くん。湧き上がるようなジョン・レノンへの憧れは、やがて「ビートルズのようなバンドを結成して、ライブをしたい!」という大きな挑戦へとつながります。“THE BOILS”(ザ・ボイルズ)というバンド名を引っ提げて、早速メンバー集めに奔走します。ところがドラムのアキラくんは初心者、リードギターのタカトくんは彩人くんのオリジナル曲に不満気…とさまざまな問題が勃発。果たしてボイルズの運命やいかに…! というストーリーです。

ビートルズの大ファンで、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」では“ビートルズ大好きおじさん”を好演した峯田さん。今回初挑戦だったというナレーションのことや、番組を通じて感じたことなど思いの丈を存分に語っていただきました!

収録を終えた後の素直な感想については、峯田さんは「楽しかったです! 子どもたちの楽しそうなところや、だんだん一つにまとまっていくところ、バンドってこんなだよな~と思いながら、ナレーションしました。でも、やっぱりナレーションは難しくて、自分下手くそだなって…。できれば、この番組で最後にしたいです(笑)」とコメント。音楽活動のほかに、俳優としても活躍されているので難なくこなしていたのかと思いきや、意外な返答でした。

峯田さんがバンドデビューを果たしたのは、18歳頃とのこと。「その頃は下手くそで、コピーバンドもできないほどのレベルで、自作の曲をやってました。でも、楽譜も読めないからなんとか口頭で曲のイメージをメンバーに伝えようとするんですが、うまくいかないこともあって。番組でも、彩人が『タタツツ』って言いながら身振り手振りでなんとか伝えようとしている姿は懐かしい気持ちになりました。あと、彩人は本当にギターがうまくて、ボイルズのオリジナル曲もめっちゃいいんですよ!! 小学生ですげーなって思って、将来が楽しみになりました。世代じゃないのにビートルズの良さを分かってくれてるのは、ファンとして本当にうれしく思います」。峯田さんも同じくジョンのファンということもあり、話が進めば進むほど、2人の姿がシンクロしていくようにも思えました。

さらにこんなエピソードも。「彩人が、バンドがうまくいかずに落ち込んでいる時に、お父さんからジョンの話を聞くシーンが印象に残りました。その時の、話を聞いてる彩人の顔がいいなって。その後、ぎくしゃくしていたメンバーに会いに行くんですけど、お互いちょっと照れもあってよそよそしい感じで。不器用な男の子の友情って感じがしましたね。オレもバンドでけんかして、泣きながら1人で帰った、っていうことがあったんです。そしたら後日、家のポストに古びた太宰治の『人間失格』のオリジナル版の文庫本が入ってて。贈り主はドラムの村井くんからで、『すみません』って一言メモが挟まってました。男同士の友情ってそんな感じなんですよね」と。なんだか映画「スタンドバイミー」を思い起こさせるような二つのエピソード…! “男子”のDNAはこうやって脈々と受け継がれていくのですね。

番組の一番の見どころについてたずねると「ライブが終わった時の子どもたちの“顔”です。間違えたところもあったけど、終わってよかったっていう達成感にあふれてて、みんな本当にいい顔をしていました。小学校6年生って、子どもが大人になり始める変わり目の時だと思うんですが、その成長の瞬間が見えた気がしました。子どもって、すごく複雑で、楽しい時に楽しい顔をするわけでもないし、悲しい時に悲しい顔をするわけじゃない。お芝居ではない、子どもたちのリアルな表情に注目してほしいなって思います」。

「『ロックは何だ?』って宇宙人に説明する時に、ビートルズを聴かせればいいんじゃないかって思うくらい、もうロックの全てが詰まってると思います」ともお話しされた峯田さん。まさにビートルズ好きの、ビートルズ好きによる、ビートルズ好きのための番組とも言えましょう。天国のジョンにもこの番組のことを伝えられたらいいのにな、と思います。どうぞお見逃しなく。

NHK担当 實重かおり

【番組情報】


「カラフル!スペシャル~ぼくはジョン・レノンになる!~」
NHK Eテレ
2019年1月4日 午前9:40~10:10

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