佐々町 「健康寿命をのばそう!アワード」最優秀賞

 厚生労働省が主催する「第7回健康寿命をのばそう!アワード」の介護予防・高齢者生活支援分野で、長崎県北松佐々町が厚生労働大臣最優秀賞に輝いた。厚労省によると、自治体がこの分野の最優秀賞に選ばれたのは初めて。
 2012年度から始まり、介護予防・高齢者生活支援分野は14年度に創設された。自治体や企業、団体から55件が応募。地域の実情に応じた地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みを審査した。
 佐々町は08年から高齢者の住みよい地域づくりを推進。住民が中心となり、体力づくりや閉じこもり防止を目的とした集会を各地域で開くなど、介護予防活動を続けている。こうした活動の結果、要介護認定率はピークの21・5%(06年度)から13・4%(17年度)に減少。介護保険料も6070円(15~17年度)から5726円(18~20年度)に下がった。
 受賞報告会は12日、町総合福祉センターで開かれ、町民ら約150人が出席。古庄剛町長は「皆さんの活動の成果に感謝している。郷土愛からなる活動で、佐々町の宝だ」と町民をたたえた。
 升目の上を指示通りに足で踏む健康運動「スクエアステップ」を指導する、宮島初枝さん(78)は「官民一体の取り組みの結果」と喜んだ。「幸せの感じ方は個人で違うが、私は健康であることが幸せだと思う。楽しみながら活動を続けたい」と笑顔で話した。

報告会で厚生労働大臣最優秀賞の受賞を喜ぶ町民ら=佐々町総合福祉センター

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