ひもＱで魚が釣れる！？
それは一本の電話がきっかけでした。
釣り好き！まっちゃん
お疲れ様です。どうされましたか？
編集部I
まっちゃんさん“ひもQ”って知ってます？
釣り好き！まっちゃん
あのなが～いグミのお菓子ですよね？子供がたまに食べよるですよ～。
編集部I
魚も食べるらしいんですよね。ひもＱ。なので、検証して来てください。
釣り好き！まっちゃん
またまた御冗談を～(この人何ばいよらすとやろーか）
編集部I
いえいえ、リアルガチなやつです。なんとか釣ってもらえると(笑)。
釣り好き！まっちゃん
えぇ！？ちょっとまっ……
マジでどがんしよう。
筆者：釣り好き！まっちゃん
物心ついた時から親父に海へ連れ出され、いつの間にか釣りが生活の一部となった『釣り好き！まっちゃん』。
“食べるまでが釣り”をモットーに、いかに釣り上げた魚を美味しく頂けるか日々研究するパパアングラー。
九州北部をメインフィールドとしエギングをはじめ、ソルトルアーから淡水までジャンルを問わず年中魚と遊んでいます。
今回は釣れなければ企画がお蔵入りの可能性もある……ということで、全身全霊をかけて釣果を誓います。
噂のひもＱとは
ご存知でない方のために説明すると、今回の題目になっているひもＱとは、明治製菓より発売されているグミのお菓子です。
ロープのようになが～いグミの全長は126センチと思わず縄跳びをしたくなる圧巻の長さ。
また約40センチ間隔で味が区切られており、一本で２つの味を楽しめます。
現在はコーラ＆ソーダ味、マスカット＆グレープ味が販売されており、約60円程で購入することが出来るので、まだ食べた事の無い方は是非とも驚きの長さを体感してみて下さい。
準備編
ほんとにこれで釣れるのか？ 不安が頭をよぎります。
パッケージを開封、何はともあれ、まずはフックにセットしてみます。
5秒間の沈黙後、「こりゃダメばい」と余裕で悟ってしまいました。
ひもＱに可能性を見出す
さて……どうしようかと頭を抱える中、ひもＱに可能性を見出しました。
ワームに似たような柔軟性・伸縮性があるので、加工次第ではいけそうな気も……。
魚をグミで釣り上げるシュミレーションを行いながら、ひもQを加工してみました。
ひもQをカット
とにかく長いので、専用ワームをイメージしながらカッティング。
初めての試みですので既製品のサイズと合わせたアピール重視の2.8インチ・喰い重視の1.8インチと２パターンを用意してみました。
ジグヘッドへ装着
完成したワーム（ひもQ）をジグヘッドへ装着しましたが、専用ワームと比べ素材が硬く刺さりにくい難点がありました。
一度装着してしまえばズレにくいというメリットもありますが、現場でのワーム交換は苦労するかもしれませんので、先に用意した方が良いですね。
いかにも釣れそうなその見た目。気合を入れ、いつもの防波堤へ向かいます！
ひもQと海の相性は？
現場に到着し、いよいよひもＱ2.8インチを実績あるポイントへフルキャスト！
なんとしても釣らなければ……プレッシャーを感じます。
海水は問題なし？
数回キャストしたあと、ひもＱを確認してみると、サラッとパウダーをまぶしてあるような肌触りから、ベタッと滑りのある表面へと変化していました。
これは表面のべたつき防止パウダーが流れ、主成分である『水あめ』が露出したためだと予想されます。
すぐに形が変わるほどの溶けは無いので釣行には問題ありませんが、非常にヌルヌルと掴みにくく、ただでさえやりにくいワームチェンジは更に困難に。
正直、すっごくイライラしました。
アクションはどうだろう
誘いで重要となるアクションを足元で確認してみたところ、これが予想以上に動かない結果となりました。
元々専用ワームに比べ硬いグミですが、冬場の低水温により更にグミが硬化したのかも知れません。
アクションを求めるのであれば、テール部をピンテール形状など細くした加工の必要性を感じました。
苦労しながらも魚をキャッチ
釣行開始から約20分が経過。遠投ではアタリが無かったので、常夜灯が効いている足元を探っていると「ゴンッ」と根魚のような本日最初のアタリを確認。
が、フッキングならず。しかし、ひもＱでも魚からの反応が得られることは確認出来ました。
フッキングしなかった原因をグミの硬さから口への収まりが悪いと推測し、用意しておいた喰わせの1.8インチへチェンジします。
メバルがヒット！
サイズを2.8インチから1.8インチへサイズダウンさせ、アタリがあったコースを再度トレース。
先程と同じアタリから小さいですがメバルを釣り上げることに成功しました！ 使用したのは1.8インチのソーダ味。
水色のソーダ味は海水に浸けるとクリアブルーのような透明感が出て、ダントツで釣れそうな印象でした。
他のカラー（味）でも試してみたところ活性も高かったのか、一通りメバルをヒットさせることが出来ました！
一番釣れたカラーは果たして
場所や条件で変わってくる内容ですが、今回最も活躍してくれたのは、ソーダ味という結果になりました。
今回実釣したポイントにはマイクロベイトが湧いており、1.8インチというサイズ、そしてクリアブルーとベイトに近かったのかもしれませんね。
最後は鋭い歯と大きな目が特徴のムツ君。彼もひもＱソーダ味に喰いついて来ましたよ。
結論：ひもＱで魚は釣れるが……
結果、ひもQで魚が釣れることを実証できました。
今回実釣を試みて感じた率直なインプレをお伝えします！
コスパ最強説
何と言ってもコスパは最強でしょうね。
今回使用した2.8インチサイズを一袋から作成すると、計算上約18本作ることが出来るんです。
一本あたりの値段に換算したら、3.33円と驚愕の数値がはじき出されました！
釣りのおやつに、万が一の備えに、ひもQは釣り人に向いているお菓子なのかも知れません。
正直釣りには向いていない
捩じれがある点から加工がしにくく、ワームとしては硬いマテリアルなので当然ながら釣りには不向きでした。
ひもQ実釣後にライトゲーム用ワームを使用すると、専用品であることに納得でき、その扱いやすさにはありがたさを感じるほどです。
釣行後記
今回は初となるグミでライトゲームにチャレンジ。
何とか釣れはしましたが、喰わせるまでに苦戦する結果となりました。
きっかけは足元暗部から物凄いスピードでチェイスしてきましたメバルが、プイっと見切ってUターンをしたこと。
やはり専用ワームの喰わせる力には程遠く、見切られないようファーストピッチでのアクションを意識しリアクションで喰わせ、釣果へ繋がりました。
設計からマテリアルまで、計算してつくられた専用ワームの必要性を実感し、勉強になりました。
チャレンジャー求む
子供から大人まで、そして魚も大好きなひもQ。
正直釣るまではかなり苦労しましたが、たまには普段と違うスタイルで臨む釣りも、一味違った楽しさを味わえました。
是非一度この機会にひもQでライトゲームにチャレンジしてみてはいかがでしょう？ 釣り仲間と釣果対決なんて、盛り上がること間違いありませんよ。
※今回使用したひもQは、残さず美味しく頂きました。
画像提供：釣り好き！まっちゃん
