「ツタヤ図書館」継続へ 海老名市議会本会議で可決

 海老名市議会は14日の本会議で、2015年10月に改装オープンし「ツタヤ図書館」として話題を集めた市立中央図書館(同市めぐみ町)など3施設の次期指定管理者について、レンタル大手「TSUTAYA」を傘下に置くカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が代表の共同事業体とする議案を賛成多数で可決した。

 共同事業体は、CCCや図書館流通センター(TRC)などによる「えびな学びコンソーシアム」。市は2014年度に指定管理者制度を市立図書館に初めて導入し、CCCとTRCによる共同事業体が中央と有馬(同市門沢橋)2館の管理業務にあたってきた。今議会の可決により、同コンソーシアムは2館と、有馬に併設する門沢橋コミュニティセンターの計3施設について19年度から5年間の指定管理を担う。

 同日の本会議では、議長を除く議員21人のうち15人が賛成した。反対した議員からは、今回の指定管理者に応募したのが同コンソーシアムだけだった点について「情報をオープンにしていけばもっと多くの事業者が手を挙げることができたのではないか。1事業者しか応募がなかったことは検証が必要」と問題視する意見もあった。

 同市のツタヤ図書館を巡っては、新たな利用者層の開拓を進めた一方で「不適切図書」が混入するなどのトラブルも過去に相次いでいた。

「ツタヤ図書館」として話題を集めてきた海老名市立中央図書館=同市めぐみ町

© 株式会社神奈川新聞社