五輪運営に活用へ 横浜市の現庁舎をメディア用スペースに

 2020年東京五輪で、横浜市の現庁舎(同市中区)が、隣接の横浜スタジアムで行われる野球・ソフトボール競技の大会運営施設として活用される見通しとなった。市は新市庁舎(同)に移転後の同年6月から9月まで全館を貸与する。 

 市市民局によると、同年7月24日~8月9日の大会期間を中心に、オリンピック放送機構(OBS)や各国の放送事業者、取材記者の作業スペース、警備室などとして使用される見通し。大会組織委員会は外周にフェンスを設置し、敷地内への入退場を管理したい意向を示している。

 執務室や駐車場の一部については、早ければ同年1月末から先行的に貸与する。放送や警備のテスト実施や、スタジアムと現庁舎の間に通信配線用の仮設橋を架ける工事ヤードを確保するためという。

 大会後は組織委が原状回復した上で返却する。使用料などは今後、調整する。

 新庁舎は20年6月末から供用開始予定で、4月から5月にかけて順次、現庁舎からの引っ越しを行う。

 14日の市会市民・文化観光・消防委員会で、市が明らかにした。

横浜市役所

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