メクル第331号 カキ殻と炭で水を浄化 大村市立松原小6年生が実験中

 大村市松原本町の市立松原小(一瀬(いちのせ)研吾(けんご)校長、120人)の6年生が11月から、カキ殻(がら)と炭で水を浄化(じょうか)する実験に取り組んでいます。実験の成果が出たら、将来(しょうらい)的に近くを流れる「よし川」などに浄化装置(そうち)を設置(せっち)する計画です。
 大村湾(わん)の水質改善(すいしつかいぜん)に取り組むNPO法人、長崎海洋環境(かんきょう)研究会(山中孝友(やまなかたかとも)理事長)が企画(きかく)。長崎大大学院の板山朋聡教授(いたやまともあききょうじゅ)が実験の趣旨(しゅし)を説明し、児童たちは理科室の水槽(すいそう)にメダカや貝、エビを入れ、湖の生態系(せいたいけい)を再現(さいげん)しました。▽カキ殻の浄化装置▽炭の浄化装置▽浄化装置なし-の三つのパターンで2週間に1度のペースで測定(そくてい)し、データを同大に送って観察を続けています。
 福島叶丞(ふくしまきょうすけ)君(12)は「簡単(かんたん)に浄化装置ができるとは思っていなかった。どの水槽がきれいになるのか結果が楽しみ」と笑顔で話しました。実験の成果は来年2月に発表する予定です。

水質浄化装置の説明を受ける子どもたち=大村市立松原小

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