長崎県雲仙市の雲仙温泉街にある旧八万地獄で15日、温泉や水など湧き出る自然の恵みに感謝する神事「雲仙温泉感謝祭」があり、地元旅館や行政関係者ら約70人が参列した。
一年の締めくくりとして毎年実施。温泉の源をつくり、雲仙の繁栄を築いたとされる湯の神様「少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)」を祭った大岩に各旅館、ホテルから持ち寄った温泉を供え、木に巣くう害虫を振り払う「お払い太鼓」を響かせた。観光客らが使った箸を燃やして清める「おたき上げ」もあった。
同温泉観光協会の石田総一会長は「湯快リゾートの開業で秋以降、まちに活気が戻った。新規参入企業と地元が連携して雲仙を盛り上げていきたい」と話した。