平成最後の年賀状の受け付けが15日、全国一斉に始まった。元号が改まる特別な年としてお年玉くじを2回抽せんする。長崎市恵美須町の長崎中央郵便局では、園児が歌を披露したり、年賀状を投函(とうかん)したりするイベントが開かれた。
同局の久竹敦夫局長は「年賀状が届くと幸せを感じられる。25日のクリスマスまでに出せば元日に届く」とあいさつ。お告げの聖母保育園(同市中町)の年長16人が来年のえとである亥(い)やウサギ、サンタクロースに扮(ふん)してお遊戯を披露し、「年賀状の投函はお早めに」と声をそろえて呼び掛けた。手製の年賀状も専用ポストに入れ、北村勇和ちゃん(6)は「ありがとうの気持ちを込めて、果物屋さんに獅子舞年賀状を作った」と笑顔を見せた。
同局によると、今年元日の管内の配達部数は約188万1千枚、県内全体では約1593万7千枚だった。
日本郵便によると、2019年用年賀はがきは通常はがきと同じ62円に値上げ。一方、お年玉くじの1等賞金を前年の10万円から30万円に増額した。抽せんは1月に加え4月にも実施。2回目は新元号が入った切手シートを賞品とする。19年用の発行枚数は当初で24億21万2千枚。記録のある04年以降で最少となった。