中津良に復活絶景スポット 平戸のまちづくり協

 かつて長崎県佐世保市の宇久島や北松小値賀町の野崎島などを望む絶景スポットとして住民に親しまれた2カ所の景観を取り戻そうと、平戸市の中津良地区まちづくり運営協議会(林良次会長)が、周辺に生い茂った樹木を伐採し、目印となる看板を設置した。

 2月に発足した同協議会は、休耕地を活用した花の植栽や児童を対象にした体験イベントなどに取り組む。絶景スポットは、今年閉校した旧中津良小の通学路として住民も利用した同市猪渡谷町と下中津良町の県道沿いの2カ所にあるが約30年間、雑木が生い茂ったままだった。

 同協議会は、11月に約1週間かけ樹木約200本を伐採。二つの島や地元の礫(つぶて)岩を望める景観を取り戻し、今月1日には、観光客のため「中津良 絶景ポイント」などと記した縦約60センチ、横約80センチの看板を2カ所に設置した。

 林会長(71)は「多くの皆さんに訪れてもらい、地域活性化につなげたい」と話した。同協議会は今後、二つの島の説明板なども設置したいとしている。

看板を設置した中津良地区まちづくり運営協議会のメンバー=平戸市猪渡谷町

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