メッツが捕手補強を完了 ラモスを2年契約で獲得へ

J.T.リアルミュート(マーリンズ)のトレード交渉が思うように進まなかったメッツは、リアルミュート争奪戦から撤退する決断をし、フリーエージェントのウィルソン・ラモスと2年1900万ドルで契約合意に至った。これにより、すでにトラビス・ダーノウとケビン・プラウェッキーを擁するメッツの捕手補強は完了。マーリンズは好条件でのリアルミュート放出に向けて、雲行きが怪しくなってきた。

ラモスは球界有数の「打てる捕手」として知られており、今季はレイズとフィリーズで計111試合に出場して打率.306、15本塁打、70打点、OPS.845の好成績をマーク。故障のため出場できなかったものの、オールスター・ゲームにも選出された。2016年にはナショナルズで打率.307、22本塁打、80打点、OPS.850をマークした実績もあり、メジャー通算9シーズンで打率.273、109本塁打、OPS.756という成績を残している。

今季のメッツは正捕手のダーノウがトミー・ジョン手術によりシーズンの大部分を欠場し、プラウェッキーと途中加入のデビン・メゾラコ(現在はフリーエージェント)の2人を中心にシーズンを乗り切った。しかし、ポストシーズン進出を目指すチーム作りを進めるうえで、捕手陣に対する不安は大きく、リアルミュート争奪戦に参戦。ところが、アメッド・ロサリオ、マイケル・コンフォート、ブランドン・ニモ、ノア・シンダーガードといった若き主力選手を対価として要求されたこともあって交渉は不調に終わり、ラモス獲得を決断した。

メッツのブロディ・バンワグネンGMは、今後の補強ポイントとして「右打ちの外野手」と「左投げのリリーバー」を挙げており、前者についてはA.J.ポロックやアダム・ジョーンズがターゲットになっていると見られる。一方、後者についてはアンドリュー・ミラーやザック・ブリットンといった有力選手ではなく、より安価なオプションを模索していくようだ。

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