「アンブレイカブル」と呼ばれる17個のメジャー記録

「記録は破られるために作られる」とよく言われるが、その一方で「不滅の大記録」と呼ばれる記録も存在する。ジョニー・バンダーミーアが1938年に成し遂げた「2試合連続ノーヒッター」などはその一例と言えるだろう。ジョー・ディマジオが1941年に成し遂げた「56試合連続安打」も「アンブレイカブル」な記録の1つとしてしばしば言及される。MLB公式サイトのマット・ケリーは、そのような「不滅の大記録」のうち17個を厳選して紹介。そのなかには日本が世界に誇る安打製造機が成し遂げた偉業も含まれている。

ケリーが真っ先に挙げたのは2004年にイチローが成し遂げた「シーズン262安打」だ。この年のイチローは704打数で打率.372をマーク。ケリーは「イチローの記録を破るためには700打数以上で打率.373以上をマークしなければならない」とコメントしている。そのほかには、ノーラン・ライアンの「通算5714奪三振」と「通算2795与四球」、リッキー・ヘンダーソンの「通算1406盗塁」と「シーズン130盗塁(1982年)」、ハック・ウィルソンの「シーズン191打点(1930年)」、チーフ・ウィルソンの「シーズン36三塁打(1912年)」、バリー・ボンズの「シーズン232四球(2004年)」、ベーブ・ルースの「シーズン177得点(1921年)」、ピート・ローズの「通算15890打席」と「通算4256安打」、カル・リプケンJr.の「2632試合連続出場」、ハンク・アーロンの「通算6856塁打」が「不滅の大記録」として紹介されている。

以上で13個だが、残り4個は地味ながら凄まじい記録ばかりが並んでいる。ロン・ハントの「シーズン50死球(1971年)」、レジー・クリーブランドの「規定投球回以上でシーズン被本塁打3本(1976年)」、ジョディ・デービスの「シーズン89盗塁刺(1986年)」、そしてジョー・スーウェルの「規定打席以上でシーズン3三振(1932年)」だ。盗塁が試みられる機会が減少し、本塁打と三振の増加傾向が続く現代のメジャーリーグでは、特にクリーブランドの被本塁打3本、デービスの89盗塁刺、スーウェルの3三振は「アンブレイカブル」な記録と言えるだろう。

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