『Planet Football』は、「エンゴロ・カンテを愛さずにはいられない11の理由」という記事を掲載した。
今、世界で最も「嫌われていない」選手といえるエンゴロ・カンテ。味方にも敵にも愛される彼。それを表す11のエピソードとは?
ゴミ拾い
マリ移民の子供としてパリで生まれたカンテ。父が街でゴミを拾っていたのをよく手伝っていた。価値のあるものを探すために数マイルを歩いていた。
小さなことから、サッカーのキャリアの中でチームに貢献するための仕事率を示していたのだ。
遅咲き
パリ西部のアマチュアクラブであるJSシュレンヌでキャリアを始めたカンテ。19歳になるまでプロ契約を結べなかった。
その後2部でデビューし、3部降格をきっかけにレギュラーを獲得。24歳でレスターに移籍し、レスターで奇跡のリーグ優勝に貢献した。
シュレンヌでカンテを指導したヴィーユ監督は「彼はNoと言ったことがない。というよりもあまり喋らないが、素早く物事を理解する。彼は皆から弟のように扱われるような態度を持っているよ」と話した。
車を買いたくなかった?
カンテがレスターに加入した時、大衆車のミニ・クーパーを買った。しかし、どうやら彼は車を買う気はあまりなかったのだという。
『Guardian』によれば、カンテは毎日練習場まで走って行くつもりだったそう。トレーニングついでにだ。
ただ、「それはさすがにまずいよ…」と説得されて車を買ったとのこと。フランスではキックボードで練習に行っていた時期もあるという。
ミニ・クーパー一筋
カンテは1年でレスターを去り、チェルシーに移籍した。とんでもない給与額の増加があったはずだが、ミニ・クーパーを買い換えることはなかった。
今年1月にはスタンフォード・ブリッジに行く途中に車を擦ってしまい、左のミラーとフロントフェンダーを壊した。二日後の練習場にも破損したまま運転してきたという。
エデン・アザールもミニ・クーパーを買った
カンテの影響力たるや、アザールすらも動かす。
ライバルのファンすらゾッコン
カンテの車にライバルのファンが唾を吐くことは決してないだろう。
敗戦に怒りを見せていたアーセナルのファンに対して、彼は笑顔で「すみません」と言ったという。その謙虚な態度に称賛が集まった。
ワールドカップを持てなかった
2018年にワールドカップを制覇した時、エンゴロ・カンテは主役の一人として活躍を見せた。
しかしシャイなカンテはトロフィーを掲げようとしないため、エンゾンジが彼に手渡したのだ。
税金逃れを拒否する
カンテは今年11月にチェルシーとの契約を5年間更新し、週30万ポンド(およそ4350万円)という巨額の給与を受け取ることとなった。しかし他の選手とは違い、オフショア企業を使って税金の支払いを逃れるという提案を拒絶した。
彼と仲がいいフランス代表MFマテュイディは「この話については詳しく知らないが、カンテなら驚かないよ。彼はパーフェクトだ。チートはしない。いや、カードゲームでは少しするけどね」と答えたという。
ちなみに、カンテ自身はそれを否定しているが…。
カードゲームではしてたっぽい
誰とでも友人になる
今年9月、カーディフ戦で勝利を収めたあとにフランスへ帰ろうとしたカンテ。列車を逃してしまい、地元のモスクを訪れた。そこに居合わせた人々の招待を受け、夕食をともにしたという。
さらにその後テレビゲームのFIFAで対戦をし、サッカーの試合をともに観戦したとのこと。
アーセナルのファンだという@abz_gooner、リヴァプールサポーターの@jahrul999もカンテの飾らない人格にメロメロだったそう。
感謝を欠かさない
カンテは8月に『Mirror』のインタビューで以下のように話している。
「我々は幸運だ。サッカーで生きることができる。僕にとっては、これは常にやりたいと思っていたことだ。このレベルまでたどり着けたことは神様の祝福のおかげだ。
多くの人々がこの仕事をしたいと思っている。このキャリアは短いので、だからこそ僕は全てのチャンスで全力を尽くす。世界の舞台で国を代表して戦えることは、お金で買えない価値がある。とても幸運だよ」