イタリアのポッツァートが現役引退を発表

ジャパンカップが最後の公式レースになったポッツァート

イタリアのフィリッポ・ポッツァート(ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア)が、12月18日に現役引退を発表した。彼は現在37歳で、10月に参加したジャパンカップサイクルロードレース(アジアツアー1.HC)が最後の公式レースになった。

ポッツァートは今年5月に開催されたジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)の時すでに、今季いっぱいで引退するという話があった。彼は最後のジロを走る予定で中東のイスラエルに行ったが、病気の父親の容態が悪化し、参加をキャンセルしてイタリアに戻った。結局ポッツァートは、もう一度ジロを走ることなく、レース界を去ることになった。

ポッツァートは2000年にマペイ・クイックステップでデビューし、ファッサボルトロ、リクイガス、ランプレなどに所属。クラシックライダーで、2006年に地元イタリアのミラノ〜サンレモで優勝し、ロンド・バン・ブラーンデレンやパリ〜ルーベで2位になったこともあった。

「今日、ボクは自分の子供の頃の夢が実現したと言うことができる。そしてそれは、気が付かないうちにもう終わってしまっていた。きっとそれは自分が望んでいたような終わり方ではなかったが、人としてボクはこのエピローグを受け入れることができる」と、ポッツァートは自身のFacebookで語っている。

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