玄人はココで選ぶ!メバリング向けリールの選び方とおすすめリールをご紹介 メバリングゲーム用のタックルの中でも、なかなか選びにくいリール。価格によって製品の性能が違うはわかったけれども、そもそもどういったリールがメバリングに向いているのかご存知でしょうか。今回はそんなメバリング向けリールの選び方からおすすめリールをまとめました。

メバリングにおけるリール選びのポイント

メバリングタックルの中でも、選び方が分かりにくいと感じるのが、リールではないでしょうか?リールによって、使えるラインの太さやリーリングの感覚、感度、ラインの回収速度など、様々な要素が変わるため、選び方は非常に重要です。今回は、メバリング向けのリール選びを解説していきます。

使えるラインの太さを変える要素

スピニングリールでは、スプールの溝の深さ、番手ごとにラインの巻き量が変わります。一般的に、0.4号前後のラインを使用するメバリングでは、2000番台のリールが好まれて使われます。

また、大型メバル狙いに絞ったり、シーバスにも対応させるために0.6~0.8号のラインを巻く場合には、2500番のリールがおすすめです。

リーリングを変える要素

スピニングリールは、ローターの重さで、リーリングの質が変わります。ローターとは、スピニングリールのスプールにラインを巻き付けていくための機構で、各メーカーが素材や形状の工夫を重ねています。

▼ローターが重い場合

ローターが重いリールの場合、慣性の力が働き、一度回り始めた回転力が失われにくく、ある程度、勝手にローターやハンドルが回る特徴があります。そのため、より自然なただ巻きアクションで、メバルにアプローチできるメリットがあります。

▼ローターが軽い場合

ローターが軽いリールの場合、慣性の力が働きづらい反面、リーリングの立ち上がりがよく、ストップを入れやすいメリットがあります。そのため、細かなコントロールを重視する場合に重宝し、ストップ&ゴーやダートで、メバルを誘いたい場合には、ローターが軽いリールの方が有利となります。

ラインの回収速度を変える要素

メバリングでは、ラインスラッグをできる限り、早く回収するシチュエーションも多くあります。このようなシーンでは、ラインが素早く回収できるハイギアのリールがおすすめです。回収が速くできることによって、手返しが良くなりメバルにアピールできる回数を増やすことが可能です。

ただし、ハイギアのリールの場合は、デッドスローリトリーブでのリーリングが、難しくなることもありますので、釣り方によっては、ノーマルギアやローギアのリールを選ぶようにしてみましょう。

感度を変える要素

▼スピニングリール

▼ベイトフィネスリール

「スピニングリールは軽いと感度が上がる」「金属ハンドルの方が感度が上がる」など諸説ありますが、根本的な感度を変えたいのであれば、スピニングリールでなく、ベイトフィネスリールを使うという選択肢もあります。ベイトフィネスリールは、ラインを真っすぐ巻き取れるため、スピニングリールのようにガイドやローターなどの接触抵抗が少なく、感度がよい傾向があります。

一方でルアーによっては飛距離が落ちてしまったり、風にあおられてバックラッシュしてしまうこともあるので、性能のよいリールを慎重に選ぶ必要があります。

【目的別】メバリング向けおすすめリール7選

ここまでご紹介した内容を元に、エントリークラスから中機種までのモデルの中で、メバリングにおすすめのリールを選んでみました。ローターの重さや釣り方や求める性能にあわせたリールを選んでみてください。

ローターが比較的重いリール

ローターが重いと、自然なただ巻きが演出しやすくなります。ただ巻きの釣りをメインで行う方は、ローターが比較的重いリールを、選んでみるとよいでしょう。おすすめは下記の製品です。

▼シマノ ツインパワー C2000HGS

HAGANEギアやX-SHIPによる、強靭でスムーズな回転や高い耐久性が魅力のツインパワー。ローターは負荷に対して強度アップが図られていて、従来のモデルより約2倍の強さを誇ります。コアプロテクトによる防水性の高さもあり、水しぶきや海水によるリールの不具合も起きづらい設計です。

▼シマノ アルテグラ C2000S

アルテグラは上位機種に搭載されている機能を持ちつつ、コストが抑えられているリールです。高い防水性を誇る「コアプロテクト」や体感レベルでのリールの軽さを実現した「Gフリーボディ」など、実釣において十分な機能を搭載しています。ただ巻きメインで釣っていくことが多い初心者の方におすすめです。

ローターが比較的軽いリール

ミノーやバイブレーション、ワインドを使うことが多い方は、ストップ&ゴーやダートがさせやすいローターが比較的軽いリールを使ってみてください。下記のようなローターの素材や形状が軽さ重視で作られているリールがおすすめです。

▼ダイワ 月下美人 AIR 2003

月下美人 AIRは、ZAION製エアローターの採用により、極限とも言えるローターの軽量化を実現しているリールです。従来のモデルより約10グラム軽量化されたスプールによる全体バランスの良さもこのリールの魅力。マグシールドをボディとラインローラーに採用してあるので、防水面でも安心して使えます。

▼ダイワ 17セオリー 2004H

セオリーは、ZAION製超軽量エアローターを搭載しているダイワのミドルクラススピニング。ドラグは魚の引きに滑らかに追従してラインブレイクを防ぐATDを搭載。細いラインを使うメバリングで安心して使える仕様です。2004Hはハンドル1回転あたり最大75センチの巻き取りが可能で、手返しを重視したい方におすすめです。

ベイトフィネリール

感度重視のリールが欲しい方は、ベイトフィネスリールを使ってみましょう。軽量なメバリングのルアーを投げやすく、かつ海水に対応している下記のような製品を使ってみてください。

▼ダイワ ALPHAS AIR 5.8

G1ジュラルミン製AIRスプールとエアブレーキシステムによって軽量なルアーを投げやすいダイワのALPHAS AIR。軽量ルアーが投げやすいだけでなく、ドラグノブが本体側に近づいているため、中指でハンドルを回す「ワンハンドフリップ」がしやすいこともこのリールのメリット。片手でよりテクニカルな誘いも可能なおすすめのベイトフィネスリールです。

▼シマノ スコーピオン BFS

スコーピオン BFSはスプールからブレーキユニットを排除した「FTB(フィネスチューンブレーキシステム)」が特徴的なベイトフィネスリール。シマノベイトフィネスリール史上最軽量のスプールは、従来よりもさらに軽いルアーをキャストできるようになっています。

▼アブガルシア ロキサーニ BF8

ロキサーニ BF8は、高いコストパフォーマンスで人気のベイトフィネスリール。実売価格は1万5千円以下で手にしやすい価格帯でありつつ、カーボンハンドルの搭載や自重185グラムと妥協のないスペックは大きな魅力です。メバリングのベイトフィネスにまず挑戦してみようと思っている方におすすめです。

メバリングのリール選びで釣果に差をつけろ!

メバリングのように繊細さが求められ、小型の番手が使われる釣りではリール選びが釣果に影響を与える部分がとても大きいです。使うラインの太さ、リーリングの感覚や感度、ラインの回収速度などの選び方のポイントをしっかり押さえておけば、釣果アップが図れるはずです。ぜひ本記事でご紹介したおすすめのメバリングリールを参考にしつつ、ご自身の釣りに合った1台を見つけてみてください。

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