不明者発見、詐欺防止に貢献 女性2人に感謝状 長崎県警浦上署

 浦上署は19日、行方不明者発見に協力した県警嘱託警察犬指導手の田渕紗耶香さん(32)と、電子マネーをだまし取られそうになった特殊詐欺被害を防いだセブン-イレブン長崎千歳町店のパート従業員、田口日奈子さん(48)に感謝状を贈呈した。
 浦上署によると11月26日、長崎市の10代女性が自宅を出たまま連絡が取れなくなった。同署の要請を受け、田渕さんは警察犬の「リョウちゃん」(メス、4歳)と捜索。女性が使用する生活用品のにおいを手がかりに足跡をたどった。
 リョウちゃんは自宅から約300メートル離れた場所に女性がいると特定。署員が住宅地内で発見した。女性は無事。田渕さんは「“よくやったね”とリョウちゃんを褒めてあげたい」と話した。
 田口さんは11月28日、同店で電子マネーカードを購入しようとした長崎市の40代女性が「2万円分購入して、番号を教えれば2900万円もらえる」などと説明したため、購入をやめるように説得した。田口さんは「お客さまとの何げない会話から被害防止につなげたい」と語った。

署長から感謝状を受け取った田口さん(前列左から2人目)と田渕さん(同3人目)=浦上署

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