インスタ映えスポット巡って 横須賀で「女子旅」 人気芸人がPR

 横須賀市は、主に女性に向けて観光情報を発信する取り組みを始めた。写真共有アプリ「インスタグラム」への投稿が若い女性に人気の、お笑い芸人・岩井ジョニ男さんを“登用”。市内を巡ってもらい、その様子を市の公式アカウント「横須賀女子旅」で紹介する。市は「岩井さんの写真を通し、『こんなすてきな場所があるのか』と驚いてもらいたい」と期待している。 

 岩井さんはお笑いコンビ「イワイガワ」のメンバー。七三分けの髪形にちょびひげを生やし、スーツを着て黒縁眼鏡を掛けるという「昭和のサラリーマン風」のいでたちをしている。

 5月に公式アカウントを開設し、古びた居酒屋でビールを飲んだり、公園で一休みしたりする自身の姿を投稿。どこか哀愁漂う写真が人気を呼んでいる。

 市は、岩井さんの女性人気に注目。10月に市内で開かれた「トンネルシンポジウム」に、トンネルマニアの岩井さんをパネリストとして招待した縁から、今回の企画が実現した。

 今月13日には、初めての撮影が行われた。岩井さんはJR横須賀駅前にある、「よこすか海軍カレー」のマスコットキャラクターと記念撮影。美しい景観で知られる荒崎公園(同市長井)や佐島マリーナホテル(同市佐島)などを散策した。

 また京急線横須賀中央駅前の、昭和の薫りを残す飲食店が軒を連ねる「若松マーケット」に足を延ばし、ブランデーをジンジャーエールで割ったご当地カクテル「横須賀ブラジャー」を注文した。

 終了後、岩井さんは「『横須賀=アメリカン』なイメージだったが、昭和の日本の良いところもたくさん残り、外国の文化も融合された、東京とは違う独特な町。ぜひお薦めしたい」と話した。

 今回の様子は来年1月から「横須賀女子旅」のほか、岩井さんの公式アカウント内の「岩井ジョニ男の週末旅スタ!」でも配信される予定。

ご当地カクテル「横須賀ブラジャー」を味わう岩井さん=横須賀市若松町

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