海難時に命救え 横浜の観光船で講習会

 海難などで船内に多くの負傷者が出たときに備えるため、乗組員らの講習会が19日、横浜港の観光船「マリーンルージュ」船内で行われた。

 運航するポートサービス(横浜市中区)の社員約25人が参加。講師を務めた横浜海上保安部の海上保安官が災害発生時の初動対応として「いつ、座標、危険性の有無、緊急機関の組織、患者数、利用経路」を明確に報告する重要性を強調し、「『いざききかんり』と覚えてほしい」と指導した。

 社員は出血時の応急手当てとして三角巾を使った止血方法を学んだ。大石明船長は「いざというときにすぐに対応できるようにしたい」と話していた。

観光船の乗組員に応急手当を教える海上保安官=横浜港のマリーンルージュ船内

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