IR売り上げ最大2752億円 民間事業者が年間推計

 長崎県と佐世保市がハウステンボス(HTB)への誘致を目指す、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)を巡り、市は19日、民間事業者がIR全体の年間売り上げを540億~2752億円と推計していることを明らかにした。
 同日開かれた市議会全員協議会で説明した。
 県・佐世保市IR推進協議会は、整備の参考にするため、昨年12月から今年2月まで民間事業者にアイデアを募集。IRに関心を持つ国内外の38社が提案し、施設規模などを示した。
 提案によると、IR全体の年間売り上げのうち、カジノの売り上げは432億~1608億円と試算。IRへの訪問者数は735万~1458万人と見積もっている。IRに併設するホテルの客室数は500~2400室と想定している。
 整備の候補地はいずれもHTB内で、ロッテルダム駐車場(約4ヘクタール)、第一・第二駐車場(約10ヘクタール)、JRA駐車場とアートガーデン(約20ヘクタール)、既存施設エリア(約60ヘクタール)の4カ所が上がり、複数の候補地を使う提案もあった。市は「HTBエリアは事業者にとって、IRの有力な候補地として認められている」とした。

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