【平成の長崎】佐世保中継局区域で地デジ民放もスタート 9万5000世帯視聴可能 平成19(2007)年

 高画質のハイビジョンやデータ放送などの多機能が特徴の地上デジタル放送(地デジ)が6月1日、佐世保市や北松などで全面的に始まった。
 本県では親局となる長崎市の稲佐山からの電波送信(出力一キロワット)を昨年12月1日から開始。県内2局目として、佐世保市の烏帽子岳に設置した佐世保中継局からの電波送信(同)で、NHK(総合、教育)を4月1日から、民放四局を6月1日から受信できるようになった。
 総務省九州総合通信局によると、同中継局によって新たに▽北松鹿町、佐々両町の全域▽佐世保、諫早、平戸の各市、東彼波佐見町、北松小値賀、江迎両町、新上五島町の各一部で視聴できる。
 今回新たに約9万5千世帯で受信可能になり、県内の世帯カバー率はこれまでの44・4%から65・7%に上がるという。
 地デジを視聴するには地デジチューナー内蔵のテレビなどが必要で、8日には佐世保市役所ロビーで「佐世保デジタル局開局周知イベント」を開催。午前9時-午後5時、受信方法など地デジに関する市民からの相談に対応する。
(平成19年6月2日付長崎新聞より)
   ◇   ◇   ◇
【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

家電品店では地デジが視聴できる薄型テレビが人気を集めている=佐世保市常盤町、ハートプラザ佐世保本店

© 株式会社長崎新聞社