いのちを救う減災の輪を拡げよう

広島県呉市出身のラジオDJ MITSUMIと申します。

平成30年 7月豪雨の爪痕は3カ月経った今も色濃く残っています。見慣れた故郷の景色がこんなにも変わってしまうなんて、全く想像すらしていませんでした。

小さい頃 友達が住んでいたのでよく遊びに行っていた仁方(にがた)の大歳町(おおとし)は洪水で土砂崩れ、道路も崩壊、今もそのままになっているむき出しの岩。隣り町の川尻(かわじり)は一時孤立化、橋が崩れて通行止め。のちに片側通行になった場所が今度は台風で崩れ通行止めになったものの、現在はなんとか通行可能。今は橋を再建するため工事中といった状況で、日々見ている母は「少しずつでも着実に直して行く人間の力はすごい。」と言っています。

ただ自然災害が起こるたびに思い知らされるのは自然の力には到底敵わないということ。だからこそ、私たち一人一人が力を貸しあって協力することが大切です。例えば仁方が断水した時、土井酒造さんは敷地内の湧き水を生活用水にと近所のみなさんのために分けてくださり本当に助かったと聞きました。足が不自由な一人暮らしのおばあちゃんのために水を運んであげたという話もありました。

困っている人を思いやり助け合うこと。これが真の人間の力だなと気づきました。「自分たちは大丈夫」なんてことはあり得ません。世界中で日本中で、いつどこでも自然災害は起こります。誰もが被災者になります。起こることを防ぎようがないのなら減災です。いのちを救う減災です。あなた自身を 大切なあの人を守れるかどうかは、最新の正しい知識を身につけているかどうか。実践できるかどうかにかかっています。

いのちを救う減災の輪を拡げていきましょう。

DJ MITSUMI(広島県呉市出身)


■ FMヨコハマ生放送番組「E-ne!〜good for you〜」月曜〜木曜 12時〜15時

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