長崎県内小中学生 体力は上向き 2018年度全国調査 柔軟性低い傾向変わらず

 長崎県教委は20日、県内公立学校の小学5年と中学2年を対象に実施した2018年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)」の結果を公表した。実技8種目を点数化した体力合計点の平均は全区分で前年度より上昇したが、中2女子以外は全国平均を下回った。【20面に関連記事】
 調査は県内の公立小中学校と小・中等部がある特別支援学校が対象。小学生1万1651人、中学生1万916人に50メートル走や上体起こしなどを実施した。
 体力合計点(80点満点)の平均は▽小5男子53・86点(全国54・21点)▽小5女子55・46点(同55・90点)▽中2男子42・16点(同42・32点)▽中2女子50・63点(同50・61点)。
 種目別では、「シャトルラン」「持久走」は全区分で全国平均を上回ったが、「長座体前屈」は全区分で全国平均を下回った。県教委は「持久力が高く、柔軟性に乏しいのは毎年の傾向」と分析。学校に体育の授業などで柔軟性を高める運動を実施するよう呼び掛けている。
 1週間の総運動時間が1日1時間以上だった児童生徒の割合は、▽小5男子59・4%(全国54・2%)▽小5女子37・4%(同30・7%)▽中2男子87・9%(同85・2%)▽中2女子67・7%(同62・7%)。いずれも全国平均を上回った。

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