【平成の長崎】県指定天然記念物 対馬琴のイチョウ 鮮やかに黄葉 樹齢1500年か? 平成19(2007)年

 民謡に「対馬の親木」と歌われる対馬市上対馬町琴の県指定天然記念物「対馬琴のイチョウ」が今年も鮮やかに色づき、住民や観光客の目を楽しませている。
 幹回り14・2メートル、高さ約23メートルの雄株で、全国2位の巨木。1809年に書かれた古文書「対馬記事」には「沖より見れば茂りて山のごとし」とあり、樹齢1500年ともいわれる。
 1798年の落雷で裂けて焼けたため、幹の中に空洞がある。高さ40メートルまで成長したが1950年の台風で主木が折れたという。
 しかし、樹勢は今なお盛んで、住民の憩いの場。訪れた観光客が記念写真を撮るなどして、古木の歴史に思いをはせている。
(平成19年11月22日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

今年も鮮やかに色づいた樹齢1500年ともいわれる大イチョウ=対馬市上対馬町琴

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