【ラ・リーガ】もはや既定路線か…イスコがレアルを出る5つの理由

レギュラーの座を確保できていないイスコ

レアル・マドリードで6シーズン目を過ごしているスペイン代表MFイスコ。ただ、今季はチームと共にイスコのパフォーマンスも低下しており、日に日に退団報道が過熱している。ベルナベウでのイスコの物語は終わってしまうのか。退団を裏付ける5つの理由を挙げる。

  • 埋まらぬソラーリ監督との距離

ジュレン・ロペテギ監督の下、まずまずの開幕スタートを切ったイスコ。しかしロペテギが解任になりBチームからサンティアゴ・ソラーリ監督が就任すると、イスコの状況が一変する。出場時間が激減し、ソラーリ監督が指揮した試合990分間のうち、出場時間は292分。ソラーリ監督がイスコをファーストチョイスとして考えていない事が数値に現れている。加えて、決め手となったのはUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ最終戦。イスコは先発出場を果たしたものの、人が変わったかのように低調なパフォーマンスに終始し、CSKAモスクワにホームで0-3と屈辱的な完敗を喫する。メディアからは戦犯扱いされ、サポーターからはブーイングが飛び交うなど、退団報道を過熱させるきっかけとなった。

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  • 擁護しきれなくなったチームメイト

スペイン代表のイスコは代表でもチームメイトである選手たちや在籍期間の長い選手たちと友好な関係を築いている。セルヒオ・ラモスやマルセロと言ったドレッシングルームで発言力のある選手たちも、インタビューで度々イスコの事を擁護していた。しかし先日のCSKAモスクワ戦で、主将マルセロが交代の際にキャプテンマークをイスコに渡すと、これをまさかの拒否。結局代わって入ったダニ・カルバハルがキャプテンマークを引き継いだが、セルヒオ・ラモスやマルセロがこの言動に困惑し、チームメイトも庇いきれない事態となってしまった。

レアル行きを希望しているアザール
  • アザール&ハメス・ロドリゲスの到着

クリスティアーノ・ロナウドが去ってもポジションを確保できないイスコを他所に、レアルは来夏にエデン・アザール獲得へ再び動き出そうとしている。今季アザールは「レアルでプレーするのが夢だ」と度々口にしており、フロレンティーノ・ペレス会長もアザールがサンティアゴ・ベルナベウに来ることを望んでいる。さらに、レンタル期間が満了になるハメス・ロドリゲスもバイエルン・ミュンヘンが買い取りオプションを行使しなければレアルに帰還を果たす予定だ。

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  • マンチェスター・シティが強い関心を示す

イスコがレアルに加入した2013年、最後まで獲得を試みていたのがマンチェスター・シティだ。ジョゼップ・グアルディオラ監督がシティに就任してから、再び獲得候補にリストアップされ、来シーズンにオファーを出すと言われている。複雑なグアルディオラ監督の戦術をいち早く理解できるスペイン人選手をクラブは探しており、イスコの移籍先として最有力候補となっている。

  • イスコ放出による収益の確保

レアルが今後のプロジェクトを遂行するために必要ななのは、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)に抵触しないことだ。クリスティアーノ・ロナウド放出により得た1億ユーロ(約135億円)は、アザール獲得の際による支出と相殺され、さらなるビッグネームを獲得するには支出が上回らないようにしなければならない。26歳とまだ若いイスコは市場価値も高く、十分な収益を得ることができる。

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