長崎市科学館常設展示室 きょうリニューアルオープン

 長崎市油木町の市科学館は常設展示室を22日にリニューアルオープンするのを前に、21日に内覧会を開いた。模型や標本中心だった展示内容から、子どもから大人まで楽しめる体験型のアイテムを増やし、利用者が何度も訪れたくなるよう工夫した。展示室のリニューアルは1997年の開館以来、初めて。
 同科学館は、総事業費約2億1700万円で3階フロアを改修。フロアは長崎らしさをテーマに「長崎の大地から読み解く科学」「長崎の暮らしを支える科学」「長崎の未来をつくる科学」の三つのゾーンで構成している。
 このうち「長崎の暮らしを支える科学」には、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産であるジャイアント・カンチレバークレーンをはじめロープウエーなど長崎のまちをモチーフにした「ボールコースター」を設置。ボールを転がしながら、暮らしの中にある滑車の役割や位置エネルギーなど科学技術や物理の法則を学べる。
 ほかにも、スクリーンの前に立つと骨になった姿が映し出され、自分の体の動きに合わせて動く骨を観察できるコーナーや、恐竜の全身骨格レプリカ(体長約8メートル)も初めて設置した。
 22~24日の3日間は、午前9時半~午後5時に展示室を無料開放する。問い合わせは同館(電095・842・0505)。

ジャイアント・カンチレバークレーンやロープウエーなど長崎のまちをモチーフにしたボールコースター=長崎市科学館
スクリーンの前に立つと、骨になった姿が映し出され、骨の役割が学べるコーナー=長崎市科学館

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