倉敷が留学生の活躍と安定感ある走りで見事優勝!【第69回全国高校駅伝大会男子】

陸上 試合サマリー

第69回全国高校駅伝大会男子は12月23日(日)に行われた。男子は全7区間、42.195kmの戦い。留学生の活躍と後半戦で安定ある走りを見せた倉敷が見事優勝を果たした。2位に世羅が入り、3位に学法石川が過去最高順位で入った。

1区

女子同様にスタート直後は牽制し合う展開。入りの1キロは2分50秒ほどで、昨年とほぼ同様のペース。優勝候補の佐久長聖 松崎は先頭やや後ろでレースを見守るような走りを見せる。3km時点まではほとんど集団は崩れずにレースが進む。引っ張るのは1区注目選手のひとり、九州学院の井川だ。2分50秒ほどのペースで快調な走りを見せている。距離が進むに連れ山梨学院や開志国際など徐々に遅れる高校が出てきており、優勝候補の仙台育英もやや遅れてしまう。西脇工業や青森山田、洛南と徐々に徐々に優勝候補が遅れる中、勝負を仕掛けたのは初出場の関西創価と鎌倉学園。ここで九州学院、倉敷が遅れる展開に。サバイバルレースを制したのは埼玉栄。八千代松陰が続き関東勢が1,2となっ。3位には佐久長聖。優勝候補の仙台育英は40位と大きく遅れる展開。

2区

タスキを受けてそうそうに、2位の八千代松陰が先頭に追いつく。そのまま埼玉栄と2人でひた走り、3位グループを徐々に引き離す展開に。3位グループでは優勝候補の佐久長聖が引っ張り、一度は先頭集団に離されたものの再度先頭に詰め寄る3kmのスピード区間らしい激しい展開。埼玉栄が素晴らしいラストスパートを見せ、トップでタスキリレー。八千代松陰が粘り2位に。3位には佐久長聖が続いている。

3区

激しい先頭争いがつづく。埼玉栄と八千代松陰が引っ張るレースに佐久長聖が追いつき、そのまま先頭に立つ。そのはるか後ろから猛烈な追い上げを見せているのは倉敷の留学生、キプラガットだ。入りの1kmを2分38秒という異次元のスピード。3位に落ちていた埼玉栄をとらえ一気に突き放すと、勢いそのままに八千代松陰、佐久長聖を捉え一気にトップに浮上した。途中からペースが落ちたものの2位集団をぐんぐんぐんぐんと突き放しトップでタスキリレー。2位には1先生の佐藤が力走を見せた埼玉栄が入った。3位世羅、4位学法石川、5位佐久長聖。

4区

倉敷が先頭をひた走る中、後続の順位変動が激しさを帯びる。世羅の留学生ムワニキが快足を飛ばし、すぐに単独2位となる。5kmをすぎたところで倉敷に追いつき、一気に突き放し首位に浮上した。そのままハイペースで突き進み、区間賞でトップでタスクリレーとなった。優勝候補の佐久長聖は途中ややおくれ、中間点は先頭から1分遅れの6位となるまさかの展開。第四中継所では2位に倉敷、3位に学法石川、4位に埼玉栄、5位に八千代松陰、そして6位に佐久長聖となった。

5区

3kmのスピード区間。大きな順位変動はなく世羅が首位をキープ。じわりと後ろが上がってきて、2位に倉敷、3位に学法石川。

6区

第五中継所時点で先頭は世羅、17秒遅れで倉敷が続いていた。倉敷の石原が快足を飛ばし、3km到達前に一気においつく。いったん世羅のうしろで休憩した後、再度スピードを上げて突き放した。世羅の北村が必至の形相でついていくものの、徐々に離されてしまう。倉敷の石原が区間記録に迫る快走でトップでタスキリレー。勝負のアンカーへ。

7区

先頭を走る倉敷を世羅が追いかける展開。持ちタイムこそ世羅に軍配が上がっているものの、じわりじわりとつめるものの思ったより差がつまらないままレースが進む。距離にして約100m。そのまま競技場に入り、最後まで安定した走りを見せた倉敷が見事優勝を果たした。世羅は一時トップに立ったものの、2位に終わった。3位には過去最高順位で学法石川が入った。

区間賞

1区 白鳥哲汰 (埼玉栄)29:16

2区 小指卓也(学法石川)8:12

3区 フィレモン キプラガット (倉敷)22:55

4区 ジョン ムワニキ(世羅)22:32区間タイ

5区 大塚稜介 (学法石川)8:36

6区 宮内斗輝 (佐久長聖)14:21

7区 倉本玄太(世羅)、今村 真路 (九州学院)14:21

第69回全国高校駅伝大会男子の速報は詳細をご覧ください。

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