「アストンマーティン DB11ヴォランテ」は自動車界の北川景子!?|CAR探偵・吉田由美がウワサを検証【探偵はCARにいる Vol.1】

ASTON MARTIN DB11 VOLANTE(アストンマーティン DB11 ヴォランテ)

2018年、複数の女性自動車ジャーナリストが注目した「アストンマーティン DB11 ヴォランテ」を徹底調査せよ

ASTON MARTIN DB11 VOLANTE(アストンマーティン DB11 ヴォランテ)

先日、某自動車雑誌の座談会で「今年感銘を受けたクルマ」ということで、女性モータージャーナリスト2名が「アストンマーティン DB11 ヴォランテ」を挙げていました。しかもかなりの猛プッシュ(笑)。

そういえば私、DB11のオープンモデル「ヴォランテ」にはまだ試乗していないかも…。

ということでわたしは、クルマのありとあらゆる噂や謎を調査する“CAR探偵”に変身! まずはアストンマーティンジャパンリミテッドのマーコム マネージャーへ約2か月前に着任された谷田 恵美さんに、アストンマーティンがなぜここまで人を惹きつけるのか、ズバリ聞き込み調査してきました!

アストンマーティンは大人の女性に似合うラグジュアリー

[The House of Aston Martin Aoyama(アストンマーティン青山ハウス)(東京都港区)]
[The House of Aston Martin Aoyama(アストンマーティン青山ハウス)(東京都港区)]
カーライフエッセイストの吉田 由美と話すアストンマーティンジャパンリミテッドの広報担当、谷田 恵美 マーコム マネージャー(左)[The House of Aston Martin Aoyama(アストンマーティン青山ハウス)(東京都港区)] 北海道出張の直前に急遽インタビュー。お忙しいところありがとうございました。

極秘潜入(!?)したのは・・・東京・青山にある「The House of Aston Matin Aoyama」(アストンマーティン青山ハウス)。

ラグジュアリーな世界観で統一された特別な空間は、2017年11月イギリスに続き世界で2か所目に開設された、アストンマーティンのブランドセンターです。

由美探偵(以下「探偵」)「谷田さんは、アストンマーティンをどんなブランドだと思っていましたか」

アストンマーティン・谷田 恵美さん(以下「谷田」)「もともとブリティッシュ好きで、好きなブランドのひとつです。“いつかはアストン”というような憧れのブランドですね。私はロータスの広報を12年務め、自分でできることはもうやり切った感があったときにたまたまご縁があって。この先、自分のキャリアを考えたときに」

探偵「アストンマーティンに携わるようになっていろいろ変わりましたか?」

谷田「お付き合いするジャーナリストの方は変わらないですからね~(笑)。でもロータスの時は輸入代理店だったので日本企業、アストンは外資系なので英語を使う機会が増えました。それだけでもスキルアップ、キャリアアップできそうだなという感じがします。そして以前は全部ひとりで行っていた仕事も、いまはアシスタントが一人ついているので、やれることの幅が拡がりました」

探偵「ズバリ、アストンマーティンとはどんなクルマですか?」

谷田「先日、ゴルフ場でのイベントの際に、行きはDB11ヴォランテ、帰りはヴァンテージを運転しましたが、ヴォランテではアストンの魅力を発見しました。大人の感性に訴えかけてくるなと。とにかくエレガント、ブリティッシュ、高貴ですよね。だけど走ろうと思ったら走れるし。」

ASTON MARTIN DB11 VOLANTE(アストンマーティン DB11 ヴォランテ)
[The House of Aston Martin Aoyama(アストンマーティン青山ハウス)(東京都港区)]

モータースポーツにも積極的に取り組むアストンマーティン

[The House of Aston Martin Aoyama(アストンマーティン青山ハウス)(東京都港区)]

谷田「一方のヴァンテージはロータスと少し似ているように思いました。コンパクトでスポーティ。

そして共通しているのは、大人の女性に似合うラグジュアリー。これはアストンのアドバンテージで、ほかのブランドとは違うものです。

ヴァンテージはスポーティなクルマなのでロータスでのノウハウが生かせるかな、と思っています。

日本でアストンはモータースポーツのイメージがあまりないかもしれませんが、アストンは様々な世界のトップカテゴリーに参戦しています。日本のアストンのお客様は自分のクルマであまりサーキットを走ったりしないようですが、今後はもう少しトラックイベントを増やしていきたいと思っています。“いつかはアストン”という気持ちを少し取り除いて、“身近なアストン”にすることが私の使命だと思っています」

2019年は初のSUV「DBX」に注目

ASTON MARTIN DB11 VOLANTE(アストンマーティン DB11 ヴォランテ)

探偵「それにしてもDB11ヴォランテ素敵ですね」

谷田「DB11はクーペなので男性が乗るイメージが強いかもしれません。一方のヴォランテはエレガントさがより加わり、女性でも自分で運転したくなるクルマだと思います」

探偵「2019年のアストンマーティンは?」

谷田「アストンマーティンは7年間で7台の新車を出すと発表し、今までで3台登場しています。そして来年には待望のSUV“DBX”が登場します」

探偵「絶対売れそう!」

谷田「アストンのオーナーでも、複数台を所有して乗り分けるということをする人が登場すると思います。エレガントでラグジュアリー、ビューティフル、今までのアストンのコンセプトがしっかりDBXにも盛り込まれています」

探偵「早く乗りたい!」

谷田さん、この直後に北海道出張を控えお忙しい中、急にお願いをしたにも関わらずお時間をいただきありがとうございました。

アストンマーティン DBX
アストンマーティン DBX
アストンマーティン DBX
ASTON MARTIN DB11 VOLANTE(アストンマーティン DB11 ヴォランテ)

スキのない内外装コーデでいきなり心をグッと掴まれた!

そしていよいよ「DB11 ヴォランテ」の魅力を検証開始!

今回、試乗したのはボディカラーが青みがかったシルバー、幌とシートや内装が濃紺というお洒落なコーディネートのDB11 ヴォランテ。ハンドルまでもが同色の濃紺です。

ハンドルはややスクエアな丸型ですが、ハンドルの手触りも乾きすぎず、しっとりしすぎず、まるで人肌にしっくり寄り添う感じ。そしてインテリアのアクセントには木目が施されていますが、木目を使うと落ち着いた感じになりがちなのに、オジサン臭くない木目というかなんというか、柄がモダンなんです。しかもシートの後ろ側にまで施されているという凝りよう。まさにスキなし!

ASTON MARTIN DB11 VOLANTE(アストンマーティン DB11 ヴォランテ)
ASTON MARTIN DB11 VOLANTE(アストンマーティン DB11 ヴォランテ)
ASTON MARTIN DB11 VOLANTE(アストンマーティン DB11 ヴォランテ)

アストンマーティンはドアを開けるときからドラマチック。

DB11 ヴォランテは2ドア。ドアノブは空力とデザインの両方からドアからは飛び出ていないタイプで、通常はドアの内部に格納されています。開閉時には直線のドアノブの片側を押すとドアノブが飛び出る仕組み。アストンだと、それすらもなにか素敵な儀式みたいに感じられるから不思議。

オープンの幌の開閉は、開けるのに14秒、閉じるのに16秒でどちらもあっという間です。なるほど、屋根を閉めているときはそれほど意識しませんが、屋根が開いたときにはシートの後ろ側は人に見られる場所でもあるので、シートの後ろまでこだわっているのは、そのためもあるのかもしれません。

優雅さとどう猛さを兼ね備えた4リッター V8ツインターボエンジン

ASTON MARTIN DB11 VOLANTE(アストンマーティン DB11 ヴォランテ)

DB11 ヴォランテは全長4750mm×全幅1950mm×全高1300mmで、正直いうと長いフロントノーズや横幅は狭い道で緊張するサイズ。また、決して小回りが利くわけではありませんが、都内をゆっくりクルージングするだけでも優雅で気持ちいいし、むしろ飛ばさなくても楽しい。

エンジンはメルセデスAMGから供給されている最高出力510PS、最大トルク675Nmの4リッターV8ツインターボ。トルクが大きいせいか、クルマを発進させるときに毎回強めに飛び出す感じが気になりますが、そこだけ意識して慎重にアクセルを踏めばあとはスムーズ。私のアクセルの踏み具合に合わせて優雅にも、しかし強めに加速したいときもしっかり応えてくれます。しかも、走行時に強めの加速をしたとしても性格が豹変するころはなく、ずっと優雅さを保ったまま。低めのエンジン音と共に。

また、3つのドライブモードは普段使いでは「GT」→少しスポーティに走りたいときは「S」→さらにシャープに走りたいときは「S+」を選択します。ドライブモードを変えるとスピードメーターの色や排気音、クルマとの一体感なども変わるので、好みに合わせて使い分けができます。

【報告!】DB11ヴォランテは、誰もが憧れるクルマ界の「北川景子」だった

ASTON MARTIN DB11 VOLANTE(アストンマーティン DB11 ヴォランテ)

「アストンマーティン DB11ヴォランテ」は美しいだけではなく、芯の強さと品を兼ね備える誰もが憧れる存在。例えるならば女優の北川景子さんでしょう。

北川さんは先日、小学館の美容雑誌「美的」の読者が選ぶ“なりたい顔”を選ぶ「美的ベストビューティウーマン」に選ばれましたが、北川さんは同時に“なりたい髪”でも選ばれてW受賞に。

北川さんは女性にも男性にとっても憧れの存在で、もちろん美しいことには間違いありませんが、そこには所作や内面からあふれ出る美しさなども含まれていると思います。そういった全ての面で素敵な、憧れの存在…

同様に、全ての面が素敵で憧れてしまうパーフェクトなクルマ、それが「アストンマーティン DB11 ヴォランテ」ではないかと私は思うのです。

[筆者:吉田 由美/撮影:小林 岳夫]

アストンマーティン DB11 ヴォランテ 主要諸元(スペック)

■全長×全幅×全高:4750×1950×1300mm/ホイールベース:2805mm/車両重量:1870kg[EU装備重量]/前後重量配分:(前:後)47:53/エンジン種類:90°V型8気筒 シングル・スクロール・デュアル・ターボチャージャー付ガソリン直噴エンジン/総排気量:3982cc/トランスミッション:8速オートマチックトランスミッション/最高出力:510PS・503bhp・375kW/6,000rpm/最大トルク:675Nm・513lbft/2,000~5,000rpm/サスペンション形式:(前)独立懸架、ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、アンチロールバー、アダプティブ・ダンパー/(後)マルチリンク、コイルスプリング、アンチロールバー、アダプティブ・ダンパー/ブレーキサイズ:(前)ベンチレーテッド 2ピース・スチール・ブレーキディスク、径400×36mm、6ピストン・キャリパー/(後)ベンチレーテッド鋳造スチール・ブレーキディスク、径 360×32mm、4ピストン・キャリパー/タイヤ&ホイールサイズ:(前):9Jx20インチ 255/40 ZR20/(後):11.0Jx20インチ 295/35 ZR20[タイヤ銘柄:ブリヂストン POTENZA S007]/最高速度:300km/h/0-100km/h加速:4.1秒

ASTON MARTIN DB11 VOLANTE(アストンマーティン DB11 ヴォランテ)

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