救助ロボの性能競う 長崎大「KandS」が優勝

 「ロボカップジュニアジャパン」レスキューチャレンジ部門の長崎大会が22日、長崎大文教キャンパス(長崎市文教町)であり、県内の小中学生6チーム(各2人)が自作ロボットの性能を競った。
 出場したのは、ロボット分野などに興味のある子どもに学ぶきっかけを提供しようと、同大が昨年から実施する「ジュニアドクター育成塾」の参加者。塾では今年8月から各人がロボット製作に取り組んできた。
 同部門は災害時の救助活動を想定したロボットが対象。障害物の克服の仕方で得点が加算される。子どもたちは、センサーなどは市販のものを使い、自動で線に沿って方向転換したり障害物を避けたりするよう自らプログラミングして組み立てた。出場した11人がそれぞれ始動させると、自作ロボットは自動で障害物のあるコース上を移動し、2人の合計得点で競った。優勝した「KandS」の1人で最高得点を獲得した東彼川棚町立川棚中2年の久保田一城さん(14)は「動きは良かったが、完全版じゃない。障害物に対する動きを改善したい」と話した。
 上位チーム(数未定)は1月に福岡県で開かれる九州大会へ進出する。

自作ロボットの性能を競った大会=長崎大文教キャンパス

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