リオデジャネイロパラリンピック走り幅跳び銀メダリストの山本篤さん(36)の講演会がこのほど、諫早市西栄田町の長崎ウエスレヤン大であった。学生や市民ら約70人を前に、目標に向かって努力し続ける大切さを伝え、2020年東京パラリンピックについて「パラスポーツをもっと多くの方に知ってもらい、満員の国立競技場で金メダルを取るのが夢」と語った。
山本選手は高校2年生時、バイク事故で左脚の太ももから下を切断。何が大切かを考え抜き「義足でもスポーツをやりたい」との思いに至る。「好きなことなら努力は苦にならず、夢中で頑張れる」と大変なリハビリも克服できたという。
プロアスリートとして取り組む競技普及活動にも触れ「陸上教室などでの成功体験が、何かに挑戦するきっかけになれば人生の幅は広がる」と語りかけた。
県立大村高2年で陸上部の三浦早紀子さん(17)は「困難な状況でも、常に前向きな姿勢が印象的だった。自分もそうありたい」と話した。
国立諫早青少年自然の家(同市白木峰町)などでつくる実行委が主催する「青少年体験活動フォーラム」の一環。講演前日には同自然の家で、年齢や障害の有無に関係なく誰もが参加できるユニバーサルスポーツの体験会もあった。
夢は東京パラ「金」 走り幅跳び山本さん講演
- Published
- 2018/12/24 16:00 (JST)
- Updated
- 2018/12/25 00:16 (JST)
© 株式会社長崎新聞社