年末寒波 28日(金)頃が寒さの底 帰省の足に影響か

28日(金)上空の寒気の予想

 きょうからあす25日(火)にかけては、全国的にこの時季らしい寒さとなる見込み。さらに、27日(木)頃から年末にかけては、強い寒気が流れ込み、1年で最も気温が低い頃の冷え込みが予想される。日本海側を中心に大荒れの天気となり、太平洋側の平野部でも雪の降る所があるので注意が必要だ。

25日(火)全国天気予報(数字は予想最高気温と最低気温)

25~26日 いったん冬型緩む

 25日は高気圧に覆われて、太平洋側を中心に晴れる。日本海側も午前中は天気が持ち直すが、気圧の谷の影響で夕方以降は雪や雨の範囲が広がりそうだ。26日(水)は全国的に雲が多く、日本海側を中心に雨や雪の地域が多い見込み。太平洋側でも、西日本の南岸で雨が降るが、東京など関東は日差しがある見通し。

27日(木)と28日(金)の上空寒気の動きの予想 日本上空に強い寒気が流れ込む

27日頃から 寒く、風強く

 27日頃から日本の上空にこの冬一番の強い寒気が流れ込み、北・東日本の日本海側は風雪が強まり大荒れの天気となる見込み。28日(金)が寒さの底となる地域が多く、日本海側は西日本を含めて、山沿いを中心に積雪が急に増えるおそれがある。
 また、季節風が吹き抜けやすい東海や近畿中部、西日本の瀬戸内側や九州の一部など、太平洋側でも雪の降ることが予想され、場所によっては積もる所もある見込み。帰省ラッシュの時期と重なることもあり、交通機関に影響が出る可能性もあるため、長距離移動の際は特に注意が必要となる。

週間天気予報(数字は予想最高気温と最低気温)

寒い年越しに

 30日(日)から31日(月・大晦日)も、日本付近は冬型の気圧配置が続く見込み。西日本から風はおさまる傾向にあるものの、全国的にまだ気温が上がりにくく、特に朝晩は冷え込みが強まりそうだ。数日にわたって真冬並みの寒さが続くと予想されるため、室温や体調管理等に注意するよう心掛けたい。(気象予報士・高橋 和也)

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