トナカイアート、よく見ると… 意外なモノでできた作品

 日々使われ、すぐに捨てられがちなレシートを使ったユニークなクリスマスアートが25日まで、高島屋横浜店(横浜市西区)で展示されている。「感熱アーティスト」のVIKI(ヴィキ)さんが、レシート約1500枚を使ってトナカイを描いたレシートアート作品「白の訪問者」だ。クリスマス商戦でにぎわう店内で、お金、資源、時間の貴重さを思い起こさせてくれる作品となっている。

 レシートアートは、熱すると黒くなる感熱紙のレシートを大量にボードに貼り付けてキャンバスとし、アイロン、コテ、摩擦熱で白黒の濃淡を付けたり、赤いラインを利用したりして作品を描く。

 「白の訪問者」は、高さ約2・1メートル、横約2・2メートルのボードに、全国のVIKIさんファンから寄せられたレシートを貼り、クリスマスで訪れた赤鼻のトナカイを描いた。

 VIKIさんは「レシート1枚1枚には、人生の記憶も詰まっています。貴重な記憶をリサイクルし、新たな価値を与えたいと思いました」と語る。

 来客者は作品がレシートで出来ていることに気付くと「すごい、すごい」と口々に感嘆の声を上げ、見入っていた。

 展示は同店6階。午後6時ごろまで。

レシートアート作品「白の訪問者」とVIKIさん =高島屋横浜店

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