吉富元市議 長崎市長選に出馬意向

 元長崎市議で社会福祉法人理事長の吉富博久氏(73)は25日、長崎新聞社の取材に対し、来年4月の任期満了に伴う同市長選に無所属で立候補する方針を明らかにした。
 吉富氏は、市が計画しているMICE(コンベンション)施設整備の是非を問う住民投票の条例制定を目指し活動したが、4期目を目指し立候補予定の田上富久市長(63)が反対意見を表明、市議会も14日に条例案を否決した。吉富氏は「今の市政はまるで独裁政治。組織や厳しい財政を立て直すには改革が必要だ」と述べた。
 吉富氏は自民党県連職員などを経て市議5期目だった2003年、市長選に初めて立候補し落選した。
 来春の市長選にはほかに長崎市区選出の県議、高比良元氏(66)、同市議の橋本剛氏(49)、東京都の市民団体代表、寺田浩彦氏(56)が立候補を表明している。

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