コスパ最強!「ローソンストア100」の100円おせちを重箱に盛り付けながら「おせちの雑学うんちく」を紹介。ただし、その中にウソのうんちく、すなわち「ウソちく」が一つ。さあ、あなたは見破れるか!?
さて。突然ですが、まずはこの童謡をお聞きください。
『♪もういくつ寝るとお正月~』
こんにちは。昔からこの曲に疑問を感じている放送作家の長谷川大雲です。
それは、誰もが知る日本の童謡『お正月』の歌詞についての違和感です。
なぜ、時間経過を〝寝る〟で表現するのか。〝起きる〟じゃマズイのか。〝寝る〟ではなく〝起きた〟数でお正月までの日数を数える方がなんとなくポジティブではないでしょうか。
あるいは、最近、朝のランニングを始めた私としては健康のためにも〝ランニング〟でお正月までを数えたい。
『♪もういくつ〝走る〟とお正月~』
どうせお正月は寝てばっかりいるんだから、せめてお正月に至るまでの日数は〝寝る〟ではなく、〝走る〟で数えたいのです。
じゃあ。勝手に数えればいいじゃないか!
そうですね。
そんなことより、本日のテーマは『おせち』についてである。
なぜ、おせちはこうも高いのか?
この『おせち』もまた、お正月に関連する疑問の一つです。
最近は、面倒くさいからと、おせちを作る家庭も減り、そこに台頭してきたのが、注文おせち。
コンビニやスーパー、通販各社から様々なおせちが発売されていますが、とにかく高い。高すぎます。
二段重でも1万越え。三段重にもなると2万オーバーは当たり前の世界です。
どうもお祝い事に人は大枚を惜しまない習性があるようで企業もここぞとばかりにそこにつけ込む構図の巻。
しかも、大枚はたいて嫌いなものが入っていた時のガッカリ感といったらもう。
そんな『おせち問題』を一挙に解決してくれるのがこちら!
そう。ローソンストア100から発売される「100円おせち」であります。
なんと一品全て100円(税抜き)。しかもこれなら自分の好きなモノだけをセレクトできるというメリットがあります。
ということで早速、近所のローソンに。
全28種類(中部エリアのみ29種類)がズラリ。盛り上がっております。2018年の今年は12月25日から発売開始。
その中から好きな15種類をピックアップしてみました。税込みで1620円なり。
これで小さめの重箱が三つ一杯になれば充分満足。コスパ最強ですね。
では、早速、重箱に盛り付けしながら試食レビュー!
ただ、単純に盛り付けレビューしてもつまんないし、なんか面白企画でものっけらんないかなぁ、と思っていたらありました。
『ローソンストア100』から配信された、この『100円おせち』の発売をお知らせするプレスリリースに『おせちの由来』情報も一緒に添付されていたので、こちらも一緒に公開!
ただし、紹介する『おせちウンチク』の中に一つだけ、私が適当に考えた嘘、つまり『ウソチク』が紛れ込んでいるのでお暇な方は探してみてください。
では、早速おせちの由来と共に購入品を紹介!
「御蒲鉾」紅白(※紅白セットではありません)
蒲鉾は「日の出」を象徴するものとして、元旦にはなくてはならない料理として古くからおせちに使用。紅は魔よけ。白は浄化の意味があるようです。
「厚焼きたまご」
金の延べ棒に見た目が似ているので「金運財運」に良いとされる縁起物と言われています。
「味付け数の子」
数の子はその見た目通り、たくさんの卵の集合体。子孫繁栄を願う縁起物とされています。
「にしん昆布巻き」
昆布巻きは、「喜ぶ」に通じる縁起物と言われ、古くからおせちには欠かせない一品です。
「合鴨スライス」
うまいことが重なり、ますます好都合であることのたとえとして『鴨が葱を背負ってくる』ということわざがあるように鴨は縁起物として古くからおせちには欠かせない一品です。
「伊達巻」
巻き物に似いてることから学問の向上を願うための縁起物と言われています。
「寿なると」
なるとの渦巻きは、古来より「無限」「成長」「生命」のシンボルとされています。
「栗甘露煮」
栗は、戦国時代の保存食「かち栗」が「勝ち栗」に転じ、必勝祈願の縁起物として古くから伝わる。
「つぶつぶ栗きんとん」
きんとんの色を黄金色に輝く財宝に例え、豊かな一年を願うための料理として伝わります。
「黒豆」
「まめに働く」「まめに暮らす」などの語呂合わせから、昔からおせち料理には欠かせない一品です。
「あさり」
あさりは、ぴったりとくっつく二枚貝であることから「夫婦円満」を願う縁起物として古くから伝わる。
「田作り(イワシ)」
文字通り「田を作ること」に由来。昔は、田植えの肥料に乾燥したイワシが使われていたことから、「田作り」と呼ばれるようになった。 そのため、豊作祈願としておせち料理に入れられるように。
「わかさぎ」
わかさぎは、年貢として納められた歴史があり、祝いの魚として古くから伝わる
「なます漬」
その色合いがお祝いの水引のように紅白であることからお祝いの席に並べられる料理のひとつとなりました。
絶対に買うべき「100円おせち」はこれだ!
ということで、ここからは今回購入した15品目の中で「これは絶対に買うべき」商品を紹介します。
まずはこちら!「伊達巻」
ちょい甘でふわふわな食感が癖になる。とにかく旨いです。これで100円は申し訳ない気分。
続いては、「なます漬」
とにかくボリューミーで味も好み。重箱には入り切りません。買って損はない商品です。
3つ目は「黒豆」
こちらもボリューム満点で重箱には入り切りませんでした。
そして最後は「寿なると」
普通にスーパーで買うと意外に高い「寿なると」が100円というだけでもありがたい。
しかも〝寿〟の文字が達筆過ぎず温もりを感じキュート。
かわいすぎるので、こんな感じで一杯並べて写真に撮りました。
ここが残念
一方、〝ざんねん〟を感じる商品も。
それが、「味付け数の子」と「合鴨ロース」。共に味は抜群なだけにもうちょっとね。その、量がね。
特に「味付け数の子」は本当に絶品でもっともっと食べたい。ねえ、もっともっと!と、駄々をこねるくらい後を引く旨さなのに量が少なく、この量では子孫繁栄は難しいかもしれません。
ま、100円なのでね。そこは仕方ないっす。
とはいえ、総合的にみて、大満足の完成度。これで100円とは優秀すぎますね。
事実、ローソンストア100の「100円おせち」は年々注目度を増し、累計で430万個を販売。今年は過去最高の95万個の販売を見込んでいるようです。
三段重がいっぱいに!
ご覧ください。1500円(税抜き)で3段重が一杯に。
しかも「なます漬」と「黒豆」「かまぼこ」は大量に余ったので〝おかわり部隊〟として活躍することでしょう。
正確には3.5箱分はありました。
ダイソーで購入した小ぶりの100円重箱とはいえ、2人前は充分ありますね。
そして何より、盛り付けが楽しい!
こんなおっさんが独りで盛り付けしても楽しいんだから、これ子供たちと共に家族でやったら本当に盛り上がると思います。
是非、おせちの由来うんちくを交えながら家族でわいわい挑戦してほしい。
そういう意味で商品のパッケージ自体に〝おせちの由来〟の記入があれば最高なのに。そう感じました。
さて。平成最後のお正月。手作りとなると腰が重いけど、好きなものだけ集めてオリジナルの〝おせち作り〟なら盛り付けだけでOKなのでおススメ。
是非皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。
あ。「ウソチク」クイズの答えは、「合鴨」の由来でした。あれ、ウソなので信じないでください。
元々おせち料理は、火の神を怒らせないために正月に台所で火を使うことを避けるという平安時代後期からの風習が起源。
正月には台所仕事をしないように料理を作り置きしたものです。つまり本来は保存食。
そういう意味もあって、痛みの早い肉料理は避けられてきたし、そもそも肉を食す習慣は当時はなかった。
おせちに肉を入れるようになったのは最近のことでしょう。なので由来らしきものもありませんでした。
ではみなさん。良いおせちを。
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