2019年度殿堂入り投票の行方は? リベラが暫定得票率100%

現在、2019年度のアメリカ野球殿堂入りの記者投票が行われており、その結果は日本時間1月23日に発表される。また、殿堂入りが決定した選手たちは、日本時間7月22日にクーパーズタウンにて行われる殿堂入り式典に出席する予定となっている。すでに投票を終えた記者のなかには自身の投票内容を公開している者もおり、「2019 BBHOF Tracker」ではその集計結果が公開されている。日本時間12月26日現在で記者89人と匿名4人の合計93票の詳細が明らかになっており、ヤンキースの名クローザー、マリアーノ・リベラは得票率100%をキープ中だ。

史上最高のクローザーであるリベラは全93票を獲得し、暫定得票率100%をキープ。投票内容を公開しない記者のなかには「有資格初年度の選手には投票しない」といった独自のこだわりを持つ者もおり、最終的に得票率100%を実現させるのは難しいと見られるが、リベラを投票から外す理由を探す方が難しく、100%に近い得票率で殿堂入りを決めるのは確実だ。

ブルージェイズやフィリーズで活躍した名投手、ロイ・ハラデイ(暫定得票率93.5%)と指名打者の地位を確立した名打者として知られるエドガー・マルティネス(暫定得票率91.4%)も90%を超える得票率をキープ。マルティネスは今回が10度目の挑戦でラストチャンスであり、このままいけば悲願の殿堂入りが実現しそうだ。

オリオールズとヤンキースで活躍した好投手、マイク・ムシーナも暫定得票率83.9%で殿堂入りラインの75%を上回っている。6度目の挑戦となる今回、殿堂入りを果たす可能性はゼロではなさそうだ。また、ダイヤモンドバックスやレッドソックスで活躍したカート・シリング(暫定得票率74.2%)のほか、薬物問題の当事者であるロジャー・クレメンス(暫定得票率74.2%)とバリー・ボンズ(暫定得票率73.1%)も75%近い得票率をキープ。記者たちの間で薬物問題の当事者に対する認識が変化しつつあることがうかがえる。

これまで5年連続で300人以上の記者が自身の投票内容を公開しており、結果発表の日本時間1月23日までに次々と各記者の投票内容が公開されることが予想される。今後、各選手の暫定得票率がどのように変化していくのか。動向に注目だ。

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