リニューアルで魅力アップの釜山タワーは絶好の夜景スポット【現地ルポ】

釜山を代表する観光スポットのひとつでありながら、ソウルタワーと比べるとなぜか存在感薄めの「釜山タワー」。1973年に建設された釜山タワーですが、実は2017年にリニューアルオープンしています。SNSを意識した新たなフォトスポットやアトラクションも誕生し、魅力がアップした釜山タワーを訪ねてみました。

エスカレーターで龍頭山公園へ

釜山タワーは、釜山中心部に位置する龍頭山公園内に建っています。丘の上にある公園へは、光復路にあるエスカレーターを使うのがベスト。メインストリートと公園を結ぶこのエスカレーターを利用すれば、ラクラク公園にたどり着けます。

龍頭山公園は広く、エスカレーター以外に脇の坂道をのぼる方法もありますが、暗く人通りが少ないので特に夜はおすすめできません。

いざ釜山タワーの展望台へ

エスカレーターを降りきったら、そこは釜山市民の憩いの場でもある龍頭山公園。釜山を守った李舜臣将軍の像の向こうに、闇夜を照らす釜山タワーが見えています。

タワーをじっと眺めているとライトアップの色が変わるだけでなく、釜山をモチーフにしたアートが投影されるプロジェクションマッピングも行われていました。次々にデザインが変わっていくので、いつまでも見ていたくなるほど。甘川文化村で人気の星の王子さまの姿もありましたよ。

チケットブースで入場券を購入し、タワー内に入ったら、エレベーターで一気に展望台へ。エレベーター内では、釜山の名所をテーマにしたダイナミックな映像が流れ、それに見入っているうちにあっという間に展望台に到着してしまいます。

展望台からのパノラマ

高さ120メートル地点にある釜山タワーの展望台からは、360度さえぎるもののない釜山のパノラマが広がります。120メートルと聞くと、ずいぶん低く感じられるかもしれませんが、それ自体が街を見下ろす高台に建っているので、タワーの高さ以上の迫力があるのです。

古くからの港町らしい、活気あふれる国際市場、2003年に開通した広安大橋など、さまざまな釜山の名所が見渡せます。とりわけ、ロマンティックな夜の景色は格別。やはりタワーにのぼるなら、夜がいいですね。

ファンタスティックライティングショー

夜の釜山タワーをおすすめするもうひとつの理由が、「ファンタスティックライティングショー」。夏季は20~22時、冬季は19時30分~22時のあいだで、15分間隔で行われます。

音楽による演出とともに、灯篭や花火などがスクリーンに投影。釜山の夜景と光のショーとのコラボレーションはとても幻想的です。恋人へのメッセージが入れられる「メモラブルプロポーズ」というサービスも実施中。

せっかく夜に釜山タワーを訪れるなら、ぜひライティングショーが開催される時間帯に足を運んでみてください。

この展望台では、「スクリーンで覆われている部分の写真がちゃんと撮れない!」と不満に思っていたのですが、階段でひとつ下の階に下りたら、問題なく撮影できたのでご安心を。

SNS映えを意識したフォトスポット

SNS全盛の世相を反映して、新たなフォトスポットもオープン。エレベーターで展望台を下りると、その先には壁面に昔ながらの釜山の風景をモノクロで描いた空間や、釜山の花火大会の様子を色鮮やかに描いた空間が広がっています。

異次元の世界に迷い込んでしまったような写真や、とにかく色鮮やかで目を引く写真が撮れるので、複数人で訪れると盛り上がること間違いなし。

釜山タワーの出口は、タワー横の八角亭に新しくできたカフェ「A TWOSOME PLACE」につながっていて、タワー観光前後におしゃれな店内で食事やドリンクがいただけます。以前は「タワー以外に何もない」と言われていましたが、今では美景と食をあわせて楽しめるようになっているのが嬉しいですね。

1970年代に建設されたタワーらしく、どこか懐かしい雰囲気はそのままに、最新の技術やトレンドを採り入れてパワーアップした釜山タワー。釜山が初めての方はもちろん、リピーターの方も、生まれ変わった釜山のシンボルに足を運んでみませんか。

釜山タワー

住所:釜山広域市 中区 龍頭山キル37-55(光復洞2街)龍頭山公園内

http://www.busantower.net/jpn/index.asp

[All photos by Haruna]

Do not use images without permission

© 株式会社オンエア